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2026.10.05 16:15

中小企業がAIを業務導入できない理由 業務効率化の先に潜む落とし穴

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ではなぜ、必要だと思いながらも導入ができないのか。その理由を尋ねると、もっとも多いのが「専門知識・ノウハウを持つ人材がいない」だった。そして「どの業務に使えるかわからない」、「具体的な進め方がわからない」などと続く。つまり、どうしていいかわからない状態だ。これを解決するには「具体的な活用業務の提示や導入手順の整理、社内人材の育成、外部専門人材による伴走支援が重要になる」とフォーバルGDXリサーチ研究所は話す。

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「守りの活用」に流れるもう1つの壁

もうひとつの問題は、AIの活用方法にある。AIをすでに導入している、また導入を検討している企業にその用途を聞いたところ、「文書作成・要約・校正」、「情報収集・調査」、「企画案・アイデア出し」、「営業資料・提案書の作成」がトップに並んだ。

また、AI活用を検討した理由を聞くと、1位は「業務効率化・工数削減」となった。「生産性向上」が2番目だ。つまり、目下の膨大な書類作業の軽減、日々の業務改善が第一目標であるということだ。とにかく忙しくて残業が続く中小企業が、なんとかしたいとAIにすがる様子が見て取れる。フォーバルGDXリサーチ研究所所長の平良学氏はこの状態を「業務効率化や生産性向上、工数削減などを目的とした『守りの活用』が中心」になっていると指摘している。

DXでもそうだったが、大局的な導入戦略がなく、忙し過ぎるあまりに手作業の軽減が最大の目的になってしまうのが、本格的なAI導入の壁と言える。DXもAIも、本来はデジタル化やAI活用によって企業の構造改革を行い、企業全体のパフォーマンスを高めて飛躍的な成長路線に乗ることが目的とされる。だが今は、忙しすぎる現状をAIで緩和して、本来の企業の目標についてみんなで話合える余裕ある環境を作ることも大切だろう。

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政府は「人工知能基本計画」として、中小企業にもAIを積極的に活用できるよう支援する方針を示している。「外部専門人材による伴走支援」のようなきめ細かい支援を期待したい。

出典:フォーバルGDXリサーチ研究所 〈2026年度第1回 中小企業経営実態調査〉政府が「日本AX」を掲げるなか、中小企業のAI活用に「理解から実践」への壁 AI活用への理解は66.5%、業務活用は36.9%にとどまる

文 = 金井哲夫

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