(7)マコーミック・アンド・カンパニー(MKC)
主な指標は次の通り。
株価:50.54ドル
配当利回り:3.89%
増配率:7.28%
配当性向:31.95%
フリーキャッシュフロー伸び率:8.98%
負債資本倍率:0.65
マコーミックは、食品業界向けに香辛料、シーズニングミックス、調味料、関連製品を製造・販売する。食品メーカーや外食企業に風味付け製品を販売し、McCormick、French’s、Frank’s RedHotなどの消費者向けブランドも展開している。
マコーミックは39年連続で毎年増配している。四半期配当0.48ドルは、1株当たり年間1.92ドルになる。5000ドルを投資すると、1年目の年間配当収入は約192ドルとなる。配当を全額再投資し、増配率が年7.3%なら、10年後の年間配当収入は500ドルを超えると試算される。
(8)マルゼッティ(MZTI)
主な指標は次の通り。
株価:102.70ドル
配当利回り:4.09%
増配率:5.92%
配当性向:57.31%
フリーキャッシュフロー伸び率:19.02%
負債資本倍率:0.24
マルゼッティは、小売店と外食企業向けに、高品質・高付加価値の専門食品であるスペシャルティフードを製造・販売する。冷凍パン、サラダドレッシング、ディップ、ソースなどを小売・外食の両方の販路で扱う。
マルゼッティは9年連続で毎年増配している。5000ドルを投資すると、年間配当収入は約197ドルになる見込みだ。約6%の増配率が続くと仮定し、配当を再投資しながら10年間保有すると、年間配当収入は約457ドルに増えると試算される。
配当株投資で確認しておきたい4つのリスク
配当株投資には、規律ある調査と選別をしてもリスクが残る。元本割れ、配当収入の変動、インフレによる購買力低下、機会費用の4つを確認しておく必要がある。
(1)事業悪化による元本割れ
最も大きいリスクは元本割れだ。上場株は、事業環境が悪化すれば大幅かつ予想外に値下がりすることがある。
(2)配当収入の変動
配当は保証されていない。企業はいつでも配当を減らしたり、停止したり、支払額を変更したりできるため、収入は変動し、不安定になり得る。
配当実績の長い企業を選び、利回りのわなを見抜けば、配当収入が変動するリスクを抑えられる。利回りのわなとは、持続できないほど高い配当利回りを示す銘柄だ。株価の下落、配当性向の上昇、収益性の低下、高水準の負債残高が続くことが警戒信号になる。
(3)インフレによる購買力低下
インフレは時間の経過とともに配当収入の購買力を損なう。同じ1000ドル(約15万7918円)でも、10年後には投資時点より購買力が低くなる。
インフレによる購買力低下のリスクを抑えるには、定期的に増配する銘柄を選ぶとよい。毎年の増配は、時間がたっても配当収入の価値を保つ助けになる。
(4)安定性と引き換えに生じる機会費用
機会費用とは、資金を他の資産へ投じていれば得られたはずの利益だ。安定した配当株は、値上がり益と配当を合わせた投資収益が他の投資手法より低い場合があるため、配当投資家は機会費用を考慮する必要がある。低い収益率は、安定性を得る代償になることが多い。
安定性と収益性のトレードオフ自体はなくせない。それでも、配当を再投資し、複利効果を最大限に生かせるよう長期保有を続ければ、配当投資戦略を改善できる。


