有名ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツは、テック業界での起業を目指す高校卒業生に対して「AIネイティブな教育」を提供する新たな2年制の大学代替プログラムに3500万ドル(約55億2000万円)を出資する。同プログラムはビリオネアの投資家や大手テック企業からの支援も受けている。
サンフランシスコに設立される「Horowitz Andreessen Academy(ホロウィッツ・アンドリーセン・アカデミー)」は米国時間9月22日に願書の受け付けを開始した。1期生として約50人を受け入れ、2027年秋から1年間の無料プログラムを開始する予定だ。
同校のCEOを務めるガガン・ビヤニ(教育テクノロジー企業Udemyの共同創業者)は、ニュースレター「Sourcery」の取材に対し、このプログラムは「テクノロジー分野で就職や起業を希望する若き創り手に向けたものだ」と語っている。
ビヤニによると、同校は「極めて実践的」かつプロジェクトベースの「AIネイティブな教育」を提供するという。入学審査では、ポートフォリオの提出、面接、そしてIQテストの受験が求められる。
学生たちは同校で過ごす時間の75%から80%をプロジェクトの遂行や自身のアイデアの構築に費やすことになる。また、設立パートナーであるアンソロピック、グーグル、メタ、エヌビディア、オープンAIなどと協力してプロジェクトに取り組む機会も用意されているという。
アンドリーセン・ホロウィッツは同校に3500万ドルを出資しており、さらに他の支援者からも700万ドル(約11億円)の資金を調達している。
「このアカデミーと従来の大学との大きな違いは、成績を重視しないことだ」とビヤニは指摘する。「我々が重視するのは、実際に何を作ったかという実績だ」
規制当局からプログラムの承認が得られれば、2028年からは本格的な2年制のプログラムが開始される。その際の学費について、ビヤニは「名門私立大学と同等かそれ以上」になると述べている。
デューク大学、バーナード・カレッジ、ジョージタウン大学、ニューヨーク大学など、名門私立大学での学習にかかる年間費用(学費、寮費、食費、各種手数料、書籍代、生活費など)は現在10万ドル(約1580万円)に達している。



