「高校時代にやったほうがいいことは?」
Bさん:N高のゲスト講演に来られた方たちに、高校時代に何をやったらいいかお聞きすると、共通するのは「芸術や音楽に触れて感性を高めた方がいい」と。村上さんもそう考えますか?
村上氏:えっ、そんなことは言うのはいいかげんな奴だなあ。感性を高めたって何もわからないよ。
逆に、僕がやったほうがいいと思うのは「自分で考えること」。あなたにとって、たぶん人生で一番考えたことは、今回、投資で大きな損をしたことだと思います。
Bさん:はい……
村上氏:だから、それはすごくいい経験です。その経験について、きちんと考えること。芸術を見たから、音楽を聞いたからって、なにも人生変わりません!
進路の相談も多い。投資部への入部動機として、将来の進路に役立てたいという人も多いという。
Cさん:将来は、ファンドマネジャーなどの株式に関わる仕事をしたいんです。学んだ方がいいことや、取ったほうがいい資格はありますか?
村上氏:じゃあ、日本の経済について、何でもいいからひとつ話して。例えば、日銀の会合で金利が下がりそうですねとか、上がりそうですねとか、アメリカの金利が下がるでしょうかとか、何でもいいよ。
Cさん:えっと、今後はやっぱり金利は上がると思っていて、アメリカもまた金利は下げて……で、金利の幅はやっぱ縮まるのかなって。国債も上がりそうだと思います。
村上氏:うん。なんで?
Cさん:うーん。
村上氏:なんで君は、アメリカの金利が下がって、日本の金利が上がりそうだと思うのか。
Cさん:アメリカの場合はトランプが、まず関税を上げて、で、そこの関税から減税、あ、減税をするまでの間に、そこで金利を下げて……。
村上氏:要は、そうやって一つひとつ考えることが大事なんだ。なんで金利が下がりそうなのか、なんで金利が上がりそうなのか。たくさんの本や、いろんな人の意見があるから、それを勉強するんでもいい。
「何を勉強したらいいか」は問題じゃないんだよ。「何を知りたいか」「知るとどんないいことがあるか」。そこから始めること。


