習慣4:出来事の「後」の時間も守る
人付き合いによる疲労の多くは、帰途についてから出る。心理学者はこれを「事後処理」と呼ぶ。帰る道中、自分が間違って口にした一言をずっと考えたり、寝る前の30分間、誰が自分を無視していたか考え込んだりするようなことだ。
もともとそのイベントに不安を感じていた人にこの傾向は強く現れがちで、それが悪循環を生み出す。その夜は問題なく過ごせたとしても、その後に頭の中で繰り返し考え、失敗だったかのように感じられる。そして、次に誘いを受けたときに思い出すのはその夜の出来事ではなく、その後に繰り返し考えたことだ。
この悪循環が手に負えなくなる前に2つのブレーキをかけることができる。
1. 感情ラベリング:その感情を生み出した場面を何度も振り返るのではなく、その感情に率直に名前を付け、心細く思っていることに気づく
2. 自己距離化:恥ずかしさに囚われてではなく、好意的な第三者の視点からその夜を振り返る
どちらの場合も、その夜が万事順調だったと自分に言い聞かせる必要はない。これらのブレーキはただ、疲労を2回感じないようにしてくれる。
習慣5:「その後の自分」を判断基準にする
人付き合いでどれだけエネルギーを使うかは、個人の性格だけでなく、相性によるところが大きい。ある人をすっかり消耗させる友人でも、他の人を元気にすることがある。だからこそ、自分がどれだけ人付き合いに耐えられるかという一般的なルールは通用しないことが多い。
誰かと交流する際、自分の意思で自分の行動を決めることができ、ほぼありのままの自分を相手に知ってもらえるなら、その時間は負担に感じるのではなく、むしろ癒されるように感じられる傾向がある。
こうしたことから、問うべきは「交流が楽しかったかどうか」ではない。楽しさは刺激と混同されやすく、にぎやかで、気力を消耗し、少し不安を感じるような夜には十分な刺激が得られる。その代わりに、そこを離れて20分後に、自分がどう感じているかを自問すべきだ。会う前よりも頭や気持ちをすっきりさせてくれる人もいれば、その後しばらく黙って座っていたいと思わせる人もいる。
これは相性についての情報であって、相手に対する評価ではない。同じ友人であっても、賑やかなパーティーではエネルギーを消耗させられるが、翌週の散歩では元気を回復させてくれることもある。
「人付き合いで疲れ切っている」と自認する人は、多人数に会っているわけではない。自分が相手にどう映っているかを、常に気にかけている人だ。その重荷を取り除けば、生まれつきだと思い込んでいる人付き合いの能力の欠如は、多く場合、実は自分を監視し続けることによるものだとわかる。だからこそ、人付き合いによる疲れは、特定の夜だけ改善するのではなく、数カ月かけて徐々に楽になっていく傾向にある。


