一方、大規模な制作体制を築いたからこそ見えてきた課題もある。組織でコンテンツをつくることが当たり前になれば、個人や若手が同じ土俵で勝負することは難しくなる。「組織でコンテンツをつくれることは僕たちの強みです。でも、新人や若手が伸びていかなければ、ゲーム実況コミュニティは先細りしてしまう。今は組織で動画をつくることが当たり前になって、参入障壁も高くなっています。だからこそ、WONDER DIVEで次の世代がチャレンジできる仕組みをつくりたい」。
ドズル社では、制作やマネジメントを会社が担い、ゲームプレイやトークなど、クリエイターが強みに集中できる環境を整えている。WONDER DIVEでも一過性の支援ではなく、次の担い手が継続的に生まれる仕組みを目指す。
さらに構想しているのが、Minecraftの枠を超えたオリジナルゲームだ。実況する人も、それを見る人も一緒に盛り上がれる仕掛けを盛り込み、海外展開も視野に入れる。次の担い手を育てながら、自らも新しい遊びをつくり続ける。
「僕自身、人生をゲームのようにとらえています。経営者はいちばん経験値をもらえるポジション。組織が大きくなれば、自分ひとりでは絶対につくれないものがつくれるし、いろんな“強敵”も現れる。それも含めて、僕にとっては新しい経験値なんです」
ドズル◎株式会社ドズル代表取締役社長。医大生時代にゲーム実況を始め、2016年に会社を設立。ゲーム実況者として活動する一方、経営者として組織づくりやコンテンツ開発を推進。現在はYouTubeを起点に、新たなゲーム体験やクリエイター支援にも取り組む。


