前述の調査に回答した多くの働く親たちと同様に、私も仕事の責任と家庭の責任の間で常に注意を切り替えていた。そして、絶えず意識を切り替えなければならない状況に、どちらの面でもうまくいっていないような感覚に陥っていた。
やがて私は、自分が「80対20の法則」を逆向きに適用していたことに気づいた。ジョージタウン大学准教授のカル・ニューポートの「ディープワーク」に関する著作に影響を受け、私は緊急性に1日を支配されるのをやめ、並外れた価値を生み出す比較的少数の活動のために時間を確保するようになった。
すべてのタスクを同等に価値があるものとして扱うのをやめ、価値創造を中心に時間を組み立てるようになってから、自分の時間をコントロールできていると感じられるようになった。
3. 価値を生み出す業務において卓越した存在になる
最後のステップは、最も高い価値を生み出す仕事において、卓越した存在になることだ。
そのためには、誰にも邪魔されずに考え、学び、実践するための継続的な時間が必要となる。私の場合、読書、執筆、アイデア構築といった活動を夜間や週末に回すのをやめ、勤務時間中にそのための時間を確保することを意味していた。
当初は、メールへの返信が遅れることで対応が悪いと思われるのではないかと心配した。しかし実際には、その集中した時間のおかげで、教育・訓練システムにおける機会の構造や、誰がどのような理由で経済的移動を実現するのかについて、独自の視点を養うことができた。
時間が経つにつれ、私に寄せられる依頼の多くは、日常的な業務要請ではなく、その専門性に関連するものになっていった。私の仕事はより一貫性を持つようになり、文脈の切り替え(コンテキストスイッチング)も減った。周囲から期待される役割がシフトしたことで、最も価値を生み出す仕事により多くの時間を費やすようになった。
今でも、仕事と家庭の予定が衝突する日はある。勤務時間中に子どもの歯科矯正の予約のために出かけたり、工事業者と立ち会ったりしなければならないこともある。自分がどこで価値を生み出しているかを明確にしたからといって、こうした現実が消え去るわけではなく、あらゆる時間的プレッシャーの原因が解消されるわけでもない。しかし、十分な裁量権を持つナレッジワーカーにとって、見落とされがちな時間不足の原因を一つ減らすことはできる。
ナレッジワーカーは、単に時間をより効率的に管理するだけでは時間を取り戻せない。自分がどこで最大の価値を生み出しているかを明確にし、それに合わせて時間を組み立てることで初めて、時間を取り戻すことができるのだ。


