新車の平均価格が5万ドル(約780万円)を超えた米国では、中古車市場に頼らざるを得ない自動車購入者が増えている。需要の高まりは中古車価格の高騰に拍車をかけ、今や購入可能な値段の限界に達しつつある。中古車市場で2万ドル(約320万円)以下の車種は急速に減少している。
中古車売買サイト「iSeeCars.com」によると、中古車の平均価格は現在、3万2561ドル(約510万円)という驚異的な高値に達している。コロナ禍前の2019年と比べると32%も上昇した。
新車市場では電気自動車(EV)の売れ行きと価格が下落している一方で、中古車はそのどちらも急騰している。iSeeCarsによると、中古EVの価格は過去1年間で7.4%上昇し、1台あたりの平均価格は3万3305ドルとなっている。
同サイトによると、テスラの中古車価格はそれでも特に市場平均を上回り、2025年夏以降に最も価格が上昇した中古車トップ10に、同社の4車種すべてが入っている。中でもSUVの「モデルX」は、中古車市場での平均販売価格が6万950ドル(約960万円)と群を抜いている。
1年間で最も価格が上昇した中古車トップ10(2025年6月から2026年6月まで)
1位 テスラ モデルX:6万950ドル(約960万円)+17.5%
2位 BMW X2:3万3956ドル(約540万円)+17.4%
3位 MINI カントリーマン:3万535ドル(約480万円)+16.1%
4位 フォード マスタング コンバーチブル:3万2524ドル(約510万円)+14.1%
5位 テスラ モデル3:2万8520ドル(約450万円)+13.5%
6位 アルファ ロメオ ジュリア:3万320ドル(約480万円)+13.4%
7位 テスラ モデルS:5万2787ドル(約830万円)+13.1%
8位 ホンダ パイロット:3万7301ドル(約590万円)+12.6%
9位 テスラ モデルY:3万2916ドル(約520万円)+12.0%
10位 レクサス ES 300h:4万3057ドル(約680万円)+11.3%
それだけではない。世界的な自動車オークション会社「A Better Bid」の報告によると、事故で大破したテスラの値段さえ、天井知らずに上昇している。同社のデータによると、全損したテスラ車のオークション落札価格の中央値は現在、1万700ドル(約170万円)という驚くべき金額に達している。これは業界平均の3倍に近く、2019年から7倍に跳ね上がったことを示している。



