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2019.07.30

米ディズニーが興行収入で史上最高額、年間8200億円を突破

日本でも大ヒットした「アラジン」(enchanted_fairy / shutterstock.com)

米ディズニーの2019年の世界の映画興行収入が76億ドル(約8270億円)を突破し、史上最高額を更新した。同社は年内に、「スター・ウォーズ」や「アナと雪の女王(Frozen)」、「眠れる森の美女」の続編である「マレフィセント」の最新作を上映予定であり、今年の興収はまだまだ伸びそうだ。

エンタメニュースサイトVarietyによると、ディズニーは海外での興収が年間50億ドルを超えた初の映画スタジオになったという。世界の娯楽の殿堂であるディズニーは、今年5つの映画をヒットさせている。「アベンジャーズ/エンドゲーム」(興行収入約28億ドル)、「キャプテン・マーベル」(同11億ドル)、「アラジン」(同10億ドル)、「ライオン・キング」(同9億6200万ドル)、「トイ・ストーリー4」(同9億1700万ドル)の5作だ。

アナリストのPaul DergarabedianはCNNの取材に「この数字はディズニーが強大なブランドを世界で築いたことの証明だ」と話した。ディズニーが2019年に空前の成果を生み出すことは確実だが、競合のワーナー・ブラザースやソニーも年内にそれぞれ「IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」の続編や、「ジュマンジ/ネクスト・レベル」の公開を予定している。

ディズニーは今年3月、713億ドル(約8兆円)を投じて21世紀フォックスを買収し、映画「アバター」や「シンプソンズ」、マーベルのスーパーヒーローもの作品の権利を取得した。

動画ストリーミング分野でHuluの支配権を握るディズニーは今年11月に、新たなストリーミングの「Disney+」を始動させる。ネットフリックスの約半分の価格の月額6.99ドルで始まるDisney+は、動画配信分野の勢力地図を一変させるかもしれない。

編集=上田裕資

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