テクノロジー

2017.05.12 14:30

ソフトバンクが5億ドル出資の英VR企業CEO、「新しい世界」を語る

lassedesignen / shutterstock

企業向けにシミュレーション技術やバーチャルリアリティ技術を提供する新興企業、英インプロバブル(Improbable)は5月11日、シリーズBラウンドでソフトバンク・グループから5億200万ドル(約571億円)を調達したと発表した。

2016年にはフォーブスが選ぶ30歳未満の重要人物、「30アンダー30」リストに入ったハーマン・ナルラ最高経営責任者(CEO)と共同創業者のロブ・ホワイトヘッドがインプロバブルを創業したのは、2012年。同社は企業などが複雑なシミュレーションを迅速、かつ低料金で行うことを可能にするプラットフォームを提供している。

今回の資金調達にあたり、ナルラCEOは自社の評価額やソフトバンクが取得する非支配持ち分などの詳細を明らかにしていない。だが、同社にとっての潜在市場は大きい。顧客はビデオゲームメーカー(ボッサ・タジオ)やテクノロジー大手(サムスン)、大学(オックスフォード)、政府機関(英国防省)などさまざまだ。

そのインプロバブルについてフォーブスは2015年、特集記事の中で次のように紹介していた。

「インプロバブルのソフトウェアは、これまでにない大規模でのシミュレーションを可能にする設計となっている。国の医療システムの経済性や、ある国で伝染力の強い感染症が発生した場合に想定し得る状況、巨大ハリケーンが発生した場合の波及的影響などをシミュレートできる」

今回の資金調達を受け、フォーブスはナルラCEOを取材した。以下、その概要を紹介する。

──(インプロバブルが扱う技術は)非常に複雑なものだが、簡単に言うとどのようなものか?

「機械学習とデータ分析によって可能になったことの先にあるのが、インプロバブルが提供するものだ。現在、過去のパターンを調べることは可能だが、例えば経済政策や道路建設、何らかのシステムに介入する、などといった将来に行うことについて考える場合には、そのシステムを完全に再現する必要がある。そして、私たちはデータの分析から行動の再現までを行うことができる。シミュレーションをすることによって、システムがどのように動作するかついての理解を深めることができるのだ」
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編集 = 木内涼子

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