アップルCEOのティム・クック(Photo by Justin Sullivan / gettyimages)

アップルCEOのティム・クックが自動車ビジネスへの参入をほのめかし、アップルカーに関して様々な憶測が飛び交う中、同社が車両に関する特許を初めて取得したことが明らかになった。しかし、その内容は一部で噂されたような近未来的なデザインとは程遠いものだった。

このニュースを最初に報じたのはアップル製品の特許情報を扱うブログ「Patently Apple」。アップルが8月9日に取得した特許技術(US9409599)の名称は「連結式車両用ステアリング装置」で、同社は連結式バス(連結部がアコーディオンのようになっているタイプ)と、キャタピラ式トラックを組み合わせたような車両を検討しているようだ。特許のイラストを一見すると、キャタピラに載った戦車のように見えなくもない。

米国特許商標庁のウェブサイトによると、アップルは2015年7月に特許申請を行っており、その内容について以下の通り記されている。

「この発明は、2つの車両を連結して相互に操舵するためのステアリング装置に関わるものである。この装置には補給用の空間が設けられている。この空間には異物等を除去する装置が設置されている。この除去装置には、空間に入り込んだ雪や氷を融かすための暖房機能も備わっている。この発明は、ステアリング装置を搭載した連結式車両に関わるものでもある」

アップルの広報担当者にメールで詳細を問い合わせたが、回答を得ることはできなかった。

特許内容から推測される車両は、アップル関連のサイトで噂されていたSFチックなデザインでもなければ、アップルファンたちがテスラから乗り換えたくなるような代物でもない。アップルは大量の人員を自動車プロジェクトに投入しており、今回は、開発中の数多くの独自技術のうちの一つなのだろう。

ウォールストリート・ジャーナルは、アップル重鎮のボブ・マンスフィールドが自動車開発プロジェクトの責任者に就任したと報じており、テスラCEOのイーロン・マスクによると、アップルは自動車開発プロジェクトに数千人もの社員を従事させているという。

アップルカーがEVなのか、自動運転車なのか、想像もつかないような技術を搭載したスポーツカーなのかは不明だが、アップルが戦車やバスを開発していないことだけは確かだ。

編集=上田裕資

 

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