マネー

2016.02.22

進む旅行業界のIoT化、2050年に不死が実現

Antonio Guillem / shutterstock

驚かれるかもしれないが、モノのインターネット(IoT)の採用がもっとも拡大しているのは旅行業界だ。空港では旅客や荷物の追跡に、航空会社では航空機メンテナンスやリアルタイムの状態確認に、宿泊業では宿泊客に個々人に合わせたコンテンツを提供したり、キーレス・エントリーを実現するために、それぞれにIoTを活用しているのだ。それでいて、ホテルのWi-Fiでは、いまだにネットフリックスすら十分に見ることができないのだが。

そして、まさにぴったりのタイミングで、マイクロソフトがクラウドサービス企業に変貌し、売り上げを急拡大させている。同社のモバイル・ハードウェア事業は売上高57%減少を記録し、市場シェアは2%を切っていることを考えると、これは素晴らしい変貌だといえよう。

最高のスマートフォン用の人工知能エージェントはどれだろう。それがマイクロソフトのコルタナ(Cortana)でないことは確かだ。ブルームバーグの報道によると、アップルは2017年にも、Wi-Fiのように使える無線充電をiPhoneに採用するかもしれない。もっとも、このアイデア自体は新しいわけではない。実際、ニコラ・テスラが100年前に発見している。

一方、アップルは、同社のプラグイン充電器に発火の危険性があると発表している。

『007』シリーズ最新作、『スペクター』を製作したソニーのメディア事業の好調が、サムスンとアップルの高級スマホメーカーに提供するイメージセンサー事業の売り上げ低迷を補っている。ジェームス・ボンド役を演じた俳優のダニエル・クレイグが、サムスン製やiPhoneに比べて高級感が足りないから、ソニー製のスマホは好きではないなどと発言しているのは奇妙なことではあるが。

米大統領選に向けた候補者選びで初戦となるアイオワ州での党員集会も終わり、政治の季節が本格的に始まったが、その中でフェイスブックこそが勝者に映る。同社の持つユーザーデータという宝庫は、政治学者(と広告主)にとって、いくらあっても十分ではないからだ。

世界初の運転手のいない自動運転バス”WEPod”がオランダで運行を開始した。全電化の車両は6人乗りで、最高速度は時速8キロだと言うから、高速での衝突事故の心配だけはなさそうだ。

著名な未来学者は、早ければ2050年には、人類は不死を求めて、自主的に機械と一体化するようになるだろうと言及している。未来の人類ホモ・オプティマス(Homo Optimus)は、未来世代に向けてオンライン空間に保存された我々の考えや経験のすべてを見ることができるようになる。この未来学者は、いま40歳未満の人なら誰でも、電子的次元での不死を得る可能性が高いと論じている。つまり、誰でもが自分の人格をクラウドにアップロードしておけば、本人の死後にも投稿を続けることができるというのだ。

ドローン
グーグルでは、すでに飛行中の同社のソーラー式自律飛行ドローンにミリ波送信機を取り付けて、既存のブロードバンドの40倍の速度でデータを地球に向けて送信しようとしている。

非接触型決済
バンク・オブ・アメリカは、同行利用者がATMでの取引をスマートフォンで行うことができるようにする。

モビリティ・アズ・ア・サービス
リフト(Lyft)等複数の配車サービス会社では、自社のスマートフォン用アプリに、グーグルの人工知能経路選択ソフトウェア”Waze”を搭載する。

自動運転車
完全な自動運転の実現可能性に向けた第一歩として、ボルボは、追突の可能性を事実上ゼロにした自動ブレーキングシステムを発表している。

自律走行車
米陸軍ではすでに、自動走行トラック、完全自律飛行のヘリコプターを所有していて、戦闘地域に送り込んで活用する予定となっている。

IoT
ゼネラルモーターズのレイク・オリオン新工場では、クラウドベースのIoTプラットフォーム”マザーブレイン”が設置され、工場にある800台のロボットを制御している。

ロボティクス
ルヴォゾ(Luvozo)のSAMは、看護師の4分の1のコストで高齢患者の具合を確認してくれるヒト型自律ロボットだ。

ブロードバンド
”スターリー(Starry)”は38GHz帯とミリ波技術を利用した新しいタイプのインターネット・プロバイダーで、モデムや有線いらずのインターネット接続を提供する。

編集 = 谷本有香

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事