エコシステム

2023.10.30 17:30

ビズリーチが「理科大発起業」支援 研究者と副業の経営人材マッチング

ビズリーチと東京理科大学は10月26日、大学での研究成果をベースに事業を起こす研究者と経営人材のマッチングを行う連携協定を結んだと発表した。転職サイト「ビズリーチ上」で副業や兼業での事業運営に関われる人材を募り、東京理科大学発のスタートアップ創出や新規事業立ち上げを促進する。

東京理科大学関連のスタートアップは現在170社(2023年9月末時点)あるが、2034年までに年間100社のスタートアップ創出を目指すという。

取り組みの第1弾として、東京理科大学工学部機械工学科の小林宏教授が設立したCoreHealthで、経営企画を担うCOOや資金調達などを担うCFO、市場の開拓を担う事業開発責任者を副業・兼業で公募する。同社は、数分程度で姿勢の矯正ができるマッスルスーツを開発する。

東京理科大学の石川正俊学長は、今回の連携協定について次のように思いを述べた。

「経営者層や知的財産管理などの専門人材が不足しており、大学発スタートアップを創出するうえでの阻害要因だ。今回の連携が大学発スタートアップを取り巻く環境の改善に強く成果を出せるのではないか」

またビズリーチ創業者の南壮一郎氏は「7割以上のビズリーチ会員が大学発スタートアップに興味を持っている。大学に事業化できるような研究シーズがあることは知られていないが、事業として関わりたい人はいくらでもいる」と主張した。

ビズリーチは慶應大学や東京工業大学とも連携協定を結んでいる。これまで376人が経営人材として応募し、5人が決定した。

文=露原直人

ForbesBrandVoice

人気記事