海外

2024.05.06 12:00

「人型ロボット」で1000億円調達、38歳の米スタートアップ創業者

4077
アドコックはまた、エヌビディアのジェンスン・ファンCEOにも、Eメールを書いたことがあり、「それ以来1年以上の間、連絡を取り合っている」と語った(エヌビディアはコメントを避けた)。さらに、フィギュアの取締役会に加わっったパークウェイ・ベンチャのクアーズ・ブランケンシップは、「2月の調達ラウンドで、マイクロソフトを含むすべての関係者を1つにまとめたのは、サム(アルトマン)だった」と付け加えた。

フィギュアの6億7500万ドルという調達額は、競合他社が獲得した資金を大幅に上回るものだ。2015年に設立されたAgility Robotics(アジリティ・ロボティクス)は、これまで1億8000万ドルを調達している。そしてノルウェーのロボット企業1X(ワンエックス)は1億4000万ドル、テキサス州のApptronik(アプトロニック)は2900万ドルしか調達していない。Interact Analysisのシャルマは、フィギュアの26億ドルという評価額が「気の遠くなるような額だ」だと述べている。

しかし、たとえ莫大な資金を抱えていても、フィギュアの成功は保証されていない。人類は、何百年もの間、人間のようなロボットの開発を夢見てきた。12世紀のイスラムの発明家であるアル・ジャザリーは、湖上に浮かびながら自動で楽器を演奏する、水を動力とする演奏人形を開発した。21世紀のテクノロジーは、そこからずっと進化したものではあるが、それでもまだ十分ではないかもしれない。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事