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2023.12.25 16:00

犬・猫の幸せのために健全なエコシステムの実現を目指す 「ロイヤルカナン」の挑戦

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ペットと人が共生できる持続可能な社会をどのように形成していくかがこれまで以上に問われている。
犬・猫を真の健康に導くための取り組みについて、ロイヤルカナン ジャポン社長の山本俊之と、Forbes JAPAN Web編集長の谷本有香が対談した。 


谷本有香(写真左。以下、谷本):「すべては犬と猫のために」という経営理念がとても素敵ですね。まずは会社の成り立ちからお聞かせいただけますか。

山本俊之(写真右。以下、山本):ロイヤルカナンは、1968年にフランスの獣医師ジャン・カタリーによって開発されたフードから誕生した企業です。きっかけは、獣医業を営む彼のもとに、皮膚疾患を抱えた多くのジャーマンシェパードが治療に訪れていたこと。一度は治癒しても、結局は疾患を繰り返して同じ犬が何度も病院に訪れることに問題意識をもったカタリーは、「完全な治癒には薬による対処療法ではなく、体のなかの栄養バランスを整えることが重要」と気づき、フードの開発に取り組むようになったのです。

谷本:山本さんは、近年の国内のペットフード市場をどのように見られていますか。

山本:一般社団法人ペットフード協会の調べでは、国内の犬猫飼育頭数はおよそ1,600万頭とされています。犬は減少傾向が続いており、コロナ禍の影響で一時増加した猫の飼育頭数も2022年はほぼ横ばいですが、ペットを大切な家族の一員としながら生活している人が多いことがわかっています。このような状況のなか、愛犬・愛猫の毎日の食事となるペットフードに関して、高品質、高機能なものを求めるペットオーナーが増えていますね。

谷本:ロイヤルカナンは100カ国以上で事業を展開し、国内でも250種類以上の製品を流通されているそうですね。この数字の大きさに驚きました。ただ単に高品質、高機能なフードを開発するだけでなく犬・猫の個々のニーズに応えるべく、品揃えされているとのことですが、具体的にはどのような製品があるのでしょうか。

山本:一例をあげると、チワワやトイプードルをはじめ、さまざま犬種別専用フードをご用意しています。同じ犬種でも、子犬・成犬・中高齢犬と年齢によって異なる栄養ニーズにも配慮しています。また、例えば、猫に多くみられる肥満や下部尿路疾患など健康状態に合わせて獣医師が推奨する療法食の種類が豊富なことも特徴です。このように、犬と猫の品種、年齢、体のサイズ、ライフスタイル、健康状態などに応じた最適な栄養バランスのフードを開発、提供しています。


ペットのウェルビーイングを促進し、より良い世界をつくる

谷本:これだけ種類があると、ペットオーナーの方々もリテラシーを高める必要があるし、販売店の方々にも商品の特性を覚えていただく必要がありますね。

山本:まさにその通りで、私たちは「ペットにかかわる人々に、正しい知識と適切な行動を啓発するとともに、個々の犬と猫で異なる栄養ニーズをきめ細かく満たすことで、一頭一頭に、“真の健康”を提供する。それによって、ペットのためのより良い世界をつくる」というパーパス(存在意義)を掲げています。そのため、当社の製品を扱う動物病院やブリーダー、ペット専門店の方々へ、犬と猫の健康、栄養に関する講習会やセミナーも積極的に行っています。

特に、ペットオーナーの方々は「自分の家の犬や猫がどの栄養素を必要としているかわからない」と悩まれることも多いようです。そのため、私たちがペットオーナーに直接啓発するのはもちろん、私たちよりも犬や猫と直接接する機会の多い獣医師をはじめとするペットの専門家の方々を重要なタッチポイントととらえ、個々の健康状態を的確に見極めながら適切なフードを推奨していただく機会が増えるよう連携を深めています。

谷本:そのほか、「ペットのためのより良い世界をつくる」という企業のパーパスの実現のために、さまざまな取り組みをされていますね。

山本:はい。ロイヤルカナンでは、ペットの真の健康を実現し、より良い世界をつくるには健全なエコシステムが必要であり、その実現には「健全なPet 」はもちろん、「健全なPlanet(地球)」、「健全なPeople」といった3つの健全なPが持続することがカギであると考えています。

先に触れた講習会や獣医師への働きかけは、「健全なPet」および「健全なPeople」の持続のための取り組みの一環です。

谷本:「健全なPlanet」に関しては、どのようなアクションを起こされていますか。

山本:やはり、ペットの真の健康の追求には、まずペットと私たちが暮らす地球の健全な持続が不可欠です。こうした考えのもと、カーボンニュートラルの実現や、地球環境に配慮した製品を製造していきます。

例えば、パッケージには100%を再利用可能、リサイクル可能または堆肥化可能なものを使用し、循環性を高める取り組みもそのひとつです。

谷本:フード自体にもサステナブルな要素があるそうですね。

山本:気候変動に配慮した原材料調達、より炭素強度が低い原材料への切り替えなど製品レシピの再設計によって、カーボンフットプリント削減に取り組んでいます。

谷本:「健全なPeople」についても、お聞かせいただけますか。

山本:当社では社員を「アソシエイト」と呼び、彼らが健康とウェルビーイングを維持し、自分らしくいられ、そして成長できる職場環境づくりをしています。また、前述の通り、外部のステークホルダーへの研修・教育サービスの提供など、人的資本への投資も積極的に取り組んでいます。

谷本:特にアソシエイトの方々との情報の共有も大切にされているそうですね。

山本:はい。営業やマーケティングといった職種のみならず、人事や経理、工場で働いているアソシエイトにも、犬と猫の栄養に関して豊富な知識を身につけてもらうようにしています。例えば、日本では柴犬をよく見かけますが、柴犬は赤毛(茶色の被毛)と裏白(腹部の白い被毛)のコントラストが重要です。栄養状態によって毛のツヤの良さや、色みが変わってきます。そういった正しい知識があれば、その柴犬がどんなフードを必要としているのか理解できるようになるわけです。

すると、ロイヤルカナンが扱う製品の必要性やストーリーが腑に落ち、やがては自分たちのパーパスを再確認し、会社への帰属意識や愛着も高まる。こういった循環が生まれることを期待しながら、日々、研修などの機会を大切にしています。


犬・猫にかかわるすべての人たちが健やかになっていくことが理想

谷本:最後に、ペットとの暮らしという視点から、山本さんが考える理想的な社会とはどのようなものかお聞かせください。

山本:私たちが社会に提示する「犬と猫に関する知識・知見」「個々の犬と猫で異なる栄養ニーズをきめ細かく満たすだけでなく、地球環境にも配慮した製品群」「獣医師やブリーダーの皆さんが抱える悩みを解決する取組み」を通して、犬と猫はもちろん、ペットオーナーを含む、犬と猫にかかわるすべての人たちが、物理的、精神的、財務的に健やかになっていくことが理想です。

その結果、犬と猫がより長く幸せに暮らすことができ、一緒にいる人も安らぎを得られる。そんなサステナブルな社会が実現することを願っています。


ロイヤルカナン ジャポン
https://royalcanin.jp


やまもと としゆき◎1962年生まれ。神戸大学卒業後、P&Gジャパン、ウォルト・ディズニー・ジャパン、日本コカ・コーラなど、世界有数の消費財メーカーにて、マーケティングを中心に、セールス、サプライチェーン、財務を含めた数々のブランド経営に携わる。2008年より現職。 

たにもと ゆか◎証券会社を経て、 Bloomberg TVで金融経済アンカーを務めた後、米国でMBAを取得。帰国後、日経CNBCキャスターなどに従事。2016年よりフォーブス ジャパンに参画。2022年1月より現職。

Promoted by ロイヤルカナン ジャポン / text by Ayano Yoshida / photographs by Shuji Goto / edited by Akio Takashiro