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2022.08.18 15:00

18歳で起業。原点はロバート・キヨサキ|世界の30 UNDER 30

Forbes JAPAN編集部
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ジョン・ウォルシュ Endera FOUNDER & CEO

Forbes JAPAN7月号(5月25日発売)より世界中の「Forbes 30 UNDER 30」から未来を担う俊才を紹介する新連載が開始された。今回取り上げるのは2021年秋、北米版「Forbes 30 UNDER 30 2022」に選出されたジョン・ウォルシュ。彼は電気商用自動車や充電インフラを扱うEnderaを率いる。

電気自動車(EV)業界はバイデン政権が30年までに新車の半分を電動化するとし、注目度が高い。自家用車はテスラが早くからシェアを握るが、商用の配送トラックやバス等はEVへ置き換えが始まったばかり。現在電動化された商用輸送車両は2%未満。Enderaはここに着目し急成長中だ。

ウォルシュは28歳ながら連続起業家でもある。「『金持ち父さん 貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ著)に感銘を受け、12歳のころに起業を志しました」。18歳でバイオ燃料会社Grow Energyを立ち上げた後、空気から水をつくり出す会社VENAを創業。その後19年にEnderaを起業。一貫して環境問題解決に注力する。

「Enderaの特長は高速充電ステーションや車両運行データ分析ソフトを含む包括的なサービスです。すでにサンディエゴ国際空港ほか多くの空港でEnderaのEVシャトルバスが使われています」

同社の課題は顧客獲得からスピード生産に移行中だ。21年秋時点で2000台以上のEVバンやトラックを生産、受注額は3億ドルを超えた。「石油燃料の時代を終わらせることが我々のミッションなのです」


ジョン・ウォルシュ◎商用EVとその周辺機器・ソフトの会社Enderaの創業者兼CEO。マサチューセッツ工科大学等で経済学や経営学などの学位取得。ピーター・ティール・フェローシップ・プログラム出身。北米版「Forbes 30 Under 30 2022」に選出。

文=田野早希子 写真=ゲリン・ブラスク

この記事は 「Forbes JAPAN No.095 2022年月7号(2022/5/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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