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2022.07.15 11:00

訴訟先進国アメリカで培われた「発想力」 AIGがグローバルリスクに強い理由 vol.2

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AIG損害保険には、グローバルに通用する強みがある。ファイナンシャルサービスセンター兼グローバルサービスセンター、シニアマネージャー松原左枝の場合、それは「保険の“本場”で培われた豊富な事案経験」だという。日系損害保険会社の駐在員としてアメリカで事故対応にあたっていた松原が、なぜAIGへの転職という決断をしたのか聞いた。

(本記事はAIG損保の記事を編集・再構成しています。)


AIGの「想像を超えた戦略」を見て転職を決意


「以前の勤務先で事故担当者として勤務している際に、一つの事故に複数の損害保険会社が関わる事案を多数経験しました。これは相手方として対峙することもあれば、共通の相手方に対し共に対峙する場合もありました。それぞれの立場で他社が次にどのような戦略に打って出るのかというのは通常ある程度読めるものなのですが、AIGだけはそれが読めない、想像を超える戦略に打って出るシーンを数多くみてきました」

そう振り返る松原は、かつてある日系損害保険会社に在籍しており、アメリカに6年半駐在していた。主に企業の製造物賠償リスクを補償するPL保険を中心にさまざまな事故案件を多く担当していた時、競合であるAIGの強みを目の当たりにしたという。

「一言で言えば、発想からまったく違うんです。PL保険はアメリカで発展した保険で、アメリカにおいては驚くほど高額な賠償評決が出ることもある厳しい戦場です。更に常に新しい法理や制度が生み出されている“本場”でもあります。私の眼にはAIGは“本場”でリーダー的な存在と映っていましたし、AIGでは常に新しいアイディアが生まれ、最新の法理や論理を取り入れた綿密な事案戦略を練ってくる印象でした。正直これは敵わないと思いました」

帰国後、本社で秘書部などの勤務を経て、松原は徐々に転職を考えるようになる。背中を押していたのは強烈な危機意識からだった。
 
「お客さまである日本企業が、日々刻々と変わる環境のもと、競争に勝ち抜くためのグローバル戦略を立て実行・推進していく中で、われわれ保険会社側もそれに合わせて変わっていかなければいけないのではないか。日本にいてもグローバルな基準で考え、日本企業をサポートできる存在になりたい、そんな思いが日増しに強くなっていったんです」

これまで日本企業が海外進出する際には、駐在員を赴任させて彼らが本社とやりとりをして業務にあたっていくというスタイルが一般的だった。しかし、近年では現地採用のスタッフに権限を委譲し、駐在員はそれをサポートする側にまわっていく、いわゆる現地化が進んでいた。ならば、保険会社もそれに伴って、お客さまの海外駐在員への現地支援だけではなく、日本本社の近くにいながらも海外支社/子会社を説得できる説明・戦略の提案をできるようにならなければ、事故という非常事態の局面で世界から取り残されてしまうのではないか。

そこで松原が決断したのが、アメリカで強烈な印象を受けたAIGへの転職だった。トップ・グローバル企業の万が一を支えているAIGグループならば、この危機意識に応えてくれるに違いない。その予感が正しかったということは、2021年にAIG損保に転職してすぐにわかったという。

「例えば、私が担当するお客さまがシンガポールで訴えられたとします。私はシンガポールでの事故対応の経験はありませんが、現地で事故対応をしているスタッフがいるので、彼らに聞けばその国の民事訴訟制度やその都市特有の事情や慣習がすぐにわかり、お客さまに個別具体的な提案が可能となります。そこに加えて、現地の事故対応の経験や知見も蓄積されていますし、弁護士など外部の専門家との関係も深く、訴訟戦略もすごく厚みがある。中に入ってみて“だからAIGはすごいのか”と実感しました」

さらに、松原が驚いたのは、このグローバルネットワークが「担当者個人のネットワーク」に依存したものではないということだ。AIG損保には海外ネットワークを統括している部署があり、相談をすれば適切な交通整理をしてくれる。各国の担当者や専門家を結ぶハブの機能があるのだ。

「こういう組織的な対応が可能なのは、お客さまに多国籍企業が多く、AIGが世界中で様々な事故対応をしてきている経験から、その恐ろしさと必要性を熟知しているからでしょうね。海外では、日本では考えられない高額な損害賠償請求などもありますから危機意識がまったく違うと感じました」



AIGへの転職で「案件を処理」から「じっくり向き合う」に


松原は父親の仕事の関係で、突然、アメリカで生活することになった。ほとんど英語が話せない状態で、現地の学校に通った時は、次の教室がどこかもわからないほどで、非常に心細い思いをしたが、なぜか必ず誰かが助けてくれたという。

そんな原体験もあって「困っている人を助けたい」という思いが強くなった松原は大学を卒業後、損害保険業界に入る。人が日常生活の中で最も困る時というのは、誰かに迷惑をかけてしまうような事故を起こした時だと考え、そこで一緒に寄り添って支えるこの仕事に魅力を感じた。

「アメリカに長くいて感じたのは、一般的に日本人は控えめであまり自己主張をしないということです。海外の事故の対応でも日本企業は主張に遠慮があったり、言いたいことを十分に言えていなかったりすることがあります。でも、決して主張がないわけではないんです。だから、私がそういう部分をサポートしたいんです」

困っている人に寄り添い支えていく。AIG損保への転職によって、この「原点」に立ち戻ることができたと松原は感じたという。

「AIGに入ることで一番変わったのは、お客さまと時間をかけてじっくりとお話ができて、きめ細かな対応をさせてもらえるようになったということです。お客さまの痒いところにまで手が届くほどの配慮を会社側が奨励して、損害サービス社員としてプロフェッショナルな仕事をすることを評価もしてくれているのが嬉しいですね」

この世界を志した時の「困っている人に寄り添ってサポートをする」ということが当たり前のようにできることに喜びを感じている、と松原は言う。

では、なぜAIGでは「1つの案件にじっくり取り組む」ということが可能となっているのか。

システム的なことを言えば画一的な「定期異動」はなく全ての「異動」に意味が込められており、単に一定期間在籍しているから異動させておこうというような「定期異動」はAIGにはない。定期異動があると、解決まで何年もかかるような案件の場合には何人も担当者が変わることも珍しくない。これはお客さま目線で考えると必ずしも良いとは限らない。また2~3年で定期異動となるので、得られる知識や経験が蓄積されにくいと感じていた。

ただ、他社からやってきて、両方の視点をもつ松原によれば、これは「ひとりひとりに向き合って一歩踏み込んだ提案をする」というAIGのカルチャーも大きく関係しているのではないかという。

「例えば、子育てと仕事を両立させている社員に対しても“頑張っているね”で終わるのではなく、こういう制度があるから利用をしたらどうかとか、個々の事情を考慮して一歩踏み込んだアドバイスを上司だけでなく同僚もしてくれる。組織の歯車ではなく、1人の人間として見てくれる。社員同士でもそういう対応をしているので、自然とお客さまに対しても、個々の事情を考慮して一歩踏み込んだACTIVE CARE(アクティブ・ケア)のようなサービスができるのではないでしょうか」

ACTIVE CAREとは、まさかの時だけでなく、まさかが起こらないように、世界中の知見と最先端テクノロジーを駆使してお客さまをリスクから守っていく、というAIGグループの事業戦略だ。

松原も今、お客さまに対して前職時には考えられなかったような、一歩踏み込んだ提案やアドバイスをしているという。その中にはAIGに入るきっかけとなった「危機意識」もある。

「日本企業ですから海外で“日本流”にビジネスをすることは問題ありません。しかし、そこで何か事故が起きた時、もはや“日本流”の対応では通用しなくなってきています。そこは敢えてお客さまにも強く言わせていただいています。一方でお客さまの「思い」もしっかりと海外に伝えたいとも思っています。」

松原のような豊富な海外経験をもつ人材が、ただ事故の「処理」をするのではなく、お客さまとしっかりと向き合って寄り添い、時には一歩踏み込んだアドバイスもする。そんなきめ細かなサービスも、AIGの強みのひとつなのだ。




松原左枝(まつばら・さえ)◎AIG損害保険株式会社ファイナンシャルサービスセンター兼グローバルサービスセンター、シニアマネージャー。2021年1月AIG損害保険株式会社入社。前職時代に長く海外駐在を経験し、特に海外PL保険の事故対応に抜群の強みを持つ。豊富な経験と深い考察に基づく的確なアドバイスや対応について、顧客/ブローカーから高い評価と信頼を得ている。

AIG損保のグローバルリスクマネジメント
https://www.aig.co.jp/sonpo/global

Text by Masaki Kubota / promoted by AIG損害保険株式会社