• コミュニケーション不全の女が求めた、言葉を越えた熱いやりとり

    大野 左紀子 , Official Columnist

    年明け早々から、西武・そごうのCMが炎上した。ポスターは、顔にパイをぶつけられた女のバストショットに、「女の時代、なんていらない?」のキャッチコピー。あたかも女性を貶めているようなイメージの写真と、女性をエンパワメントしているのかどうかよくわからない、迷走した文面。動画を見て、パイを投げつけられてい ...

  • 若き最優秀アジア新人監督が映す「パラレルワールド」#NEXT_U30

    Forbes JAPAN 編集部 , Forbes JAPAN

    Forbes JAPANでは、次世代を担う30歳未満のイノベーターにインタビューを行う「NEXT UNDER 30」をスタート。2018年8月に、Forbes JAPANが開催した「30 UNDER 30」特集。そのときに取り上げきれなかった、知られざる若手イノベーターたちを継続的に取り上げていく。 ...

  • 「ボヘミアン・ラプソディ」を爆音で堪能せよ。新宿ピカデリー「爆音映画祭」開催

    石澤 理香子 ,

    生中継をおこなう「ライブビューイング」、観客が大声を出して盛り上がる「応援上映」など、映画鑑賞に新しいスタイルが生まれている中、東京新宿区にある新宿ピカデリーでは、毎年好評を呼んでいる企画「新宿ピカデリー爆音映画祭」を開催中だ。爆音映画祭とは、ライヴ用の音響システムを使い大音響の中で映画を観る・聴く ...

  • セーヌの流れに交錯する生と死、出会い直す二人の女

    大野 左紀子 , Official Columnist

    子供の頃、30年は想像できないような長い時間だった。一週間後ですら、ずいぶん先に感じられたものだ。しかし大人になるにつれて、時間の経つのはだんだんと早くなっていく。一カ月が飛ぶように過ぎ、知らないうちに1年が経っている。中年になると、「もう年末だなんて信じられないね。この間お正月だったのに(笑)」が ...

  • Tik Tokブームの源流に迫るドキュメンタリー映画「欲望人民共和国」

    Rebecca Fannin , CONTRIBUTOR

    短編動画アプリの「Tik Tok」を筆頭に、中国の若者の間では今、動画ストリーミングが熱狂的な支持を集めている。その状況を克明に描いたドキュメンタリー映画「People’s Republic of Desire(欲望人民共和国)」が11月末から米国で公開された。今年3月に、テキサス州オー ...

  • 束の間でも「今、ここ」で生きる歓びを ワケありな二人の逃走劇

    大野 左紀子 , Official Columnist

    大阪府堺市の更生保護施設「宝珠園」が先月、ギャンブル依存症の克服に向けた取り組みを始めた。依存が疑われる人は全国に約320万人いると言われており、カジノの導入で増えるのではないかと見られている。民間の社会福祉法人やNPO法人などが運営する更生保護施設は、全国に103カ所あり、出所後に家族や公的機関の ...

  • 日米で初登場第1位、フレディ・マーキュリーの数奇なる人間ドラマ

    稲垣 伸寿 , Official Columnist

    単なる音楽映画かと油断していた。映画「ボヘミアン・ラプソディ」は、フレディ・マーキューリーという稀代の表現者の、鮮烈な生き様を描いた素晴らしいヒューマン・ストーリーだった。このようにあえてステレオタイプな書き方をして、いささか含羞を感じている筆者なのだが、そんなへそ曲がりでさえ、シンプルに感動を覚え ...

  • 「こうするしかない...」 友人のために奔走した女子学生の諦念

    大野 左紀子 , Official Columnist

    先日、NPO法人ピルコンが、性交後に飲む緊急避妊薬「アフターピル」の市販化などを求める署名キャンペーンを始めたというニュースがあった。アフターピルの市販化については2017年に厚労省で検討されたが、「薬局で薬剤師が説明するのが困難」「安易な使用が広がる」などの懸念を理由に否決されている。近年減少傾向 ...

  • PC画面上で物語が進む「search/サーチ」に映画の未来を見た

    稲垣 伸寿 , Official Columnist

    映画「search/サーチ」は、全編がPC(パソコン)の画面上だけで進行する作品だ。観客は終始、PC上で展開されるフェイスブック、インスタグラム、Facetime、ユーチューブなどの画像や映像、また打ち込まれるテキストメッセージから、ひとりの少女の、失踪の謎をたどることになる。PCの画面だけで完結す ...

  • ドラマは葛藤だ R・ケネディとの確執を見事に描いた「LBJ」

    稲垣 伸寿 , Official Columnist

    いまから20年前に書かれた本に、「ハリウッド脚本術」という1冊がある。この本では、当時のハリウッドの映画人たちがどんな脚本を優れていると考えていたかが如実にわかり興味深いが、著者であるニール・D・ヒックスは、その第1章のタイトルで「ドラマは葛藤である(DRAMA IS CONFLICT)」と言い切っ ...

  • 困った人がいたら助けること 行動派セレブマダムの自信と誇り

    大野 左紀子 , Official Columnist

    大学アメフト、ボクシング、女子体操と、今年は春以降スポーツ界でのパワハラ問題が相次いで発覚しているが、そんな中で大坂なおみ選手の全米オープンテニスでの初優勝は、久々に明るいニュースだった。スターが誕生すると、そのファミリーヒストリーがこぞって報道され、話題になる。若くして偉業を成し遂げた人が、どんな ...

  • 「スカイスクレイパー」の見どころは高さ1km超の香港のビル

    稲垣 伸寿 , Official Columnist

    ご存知のように、いま世界でいちばん高い超高層ビルは、アラブ首長国連邦のドバイにある「ブルジュ・ハリファ」だ。軒高(屋根の地上高)が636m、その上に立つ尖塔まで含めると828m、フロアは162階にも及ぶ。ところが、映画「スカイスクレイパー」の舞台となる「ザ・パール」というハイテクビルは、高さが106 ...

  • 全員アジア人の米映画「クレイジー・リッチ!」が達成した偉業

    Scott Mendelson , Contributor

    「死霊館のシスター」や「ミッション・インポッシブルフォールアウト」に並ぶほどの空前のヒットではないものの、「クレイジー・リッチ!」が公開5週目に入っても好調だ。ついに累計北米興行収入1億4950万ドル(約167億3869万円)を達成し、今年の夏の映画(54〜93までの公開作品)8位に躍り出た。同作は ...

  • 特撮好きだった少年が、「社会的養護」をテーマに映画を作るまで

    矢嶋 桃子 , OFFICIAL COLUMNIST

    4月のある日、1本の映画が完成したという連絡が入った。「長年、温めていた企画です」そう話す、企画、監督を務める西坂來人さん(33)は、小学校の一時期を児童養護施設で過ごした。映画「レイルロードスイッチ RAILROAD SWITCH」で描くのは、児童養護施設で暮らした若者たちの「その後」だ。「施設や ...

  • 大自然の中の過酷な旅、過去を生き直す女性の実話

    大野 左紀子 , Official Columnist

    例年にない猛暑に見舞われた今夏、まだしばらく残暑は続きそうだが、お盆休みの旅行を返上し、今月の連休にレイトサマーを楽しもうと計画している人もいるのでは? 夏休みも終わり落ち着き始める国内観光地、早くも秋の訪れが感じられるヨーロッパ、南半球の島々はこれから春のバカンスシーズンだ。レジャー目的ではなく、 ...

  • レバノン映画「判決、ふたつの希望」、法廷劇の陰に母の存在

    稲垣 伸寿 , Official Columnist

    首都ベイルートの住宅街で些細な諍いが起きる──。パレスチナ人の現場監督ヤーセルが、アパートの補修工事を行っていたところ、そこに住むレバノン人のトニーが憤激、取り付けたばかりの排水管を破壊してしまう。その暴挙に怒ったヤーセルは、トニーに対して「クズ野郎」という言葉を吐き捨て、工事現場から立ち去る。かね ...

  • 似ているからこそ対立する? 母と娘、争えぬ血の悲喜劇

    大野 左紀子 , Official Columnist

    お盆の帰省シーズンも終わり、ほっと一息ついている人も多いのではないだろうか。道路の渋滞や交通機関の混雑、移動の疲労もさることながら、そもそもあまり積極的に帰省したくないという声も最近は聞かれる。もっとも多いのは、既婚女性の「義実家に行きたくない」。姑に愚痴や厭味を言われる、何かと気を使う、家事労働を ...

  • 予告編から「客入り」を予測 人工知能が映画製作の助けに?

    河 鐘基(ハ・ジョンギ) , Official Columnist

    映画をみるとき、本編と同様についつい見入ってしまうものがある。映画の予告編である。映画館にしろ、DVDにしろ、予告編を見て次に見る作品を選ぶ(もしくは選ばされてしまう)視聴者も、きっと少なくないはずである。そして、その予告編に関するテクノロジーは、日々、発展を遂げている。米国では、予告編のみを分析し ...

  • 女とは一体何なのか? 「自分のかたち」を探すトランスジェンダーの旅

    大野 左紀子 , Official Columnist

    7月2日、お茶の水女子大が、戸籍上は男性でも自身の性別が女性だと認識しているトランスジェンダー(以下、トランス女性)の学生を、2020年度から受け入れる方針を発表し、注目を集めた。日本女子大、奈良女子大他の主要女子大学も受け入れを検討しているという。近年減少している女子大だが、社会にまだ根強く存在す ...

  • ゴダールを知らなくても楽しめる「グッバイ・ゴダール!」

    稲垣 伸寿 , Official Columnist

    ウディ・アレン82歳、クリント・イーストウッド88歳、ジャン=リュック・ゴダール87歳。映画界には、いまだ作品を撮り続ける巨匠監督が健在だ。高齢者問題などまるで関係なく、80代になってむしろその創作意欲が高まるくらいの活躍を見せている。なかでもゴダールは、映画監督としてのキャリアが最も長い。1950 ...

  • ネットフリックス、番組予算を「年間1.4兆円」に拡大

    Dana Feldman , CONTRIBUTOR

    ネットフリックスは今年、80億ドル(約9000億円)のコンテンツ予算を用意していると報じられていたが、2018年も半ばを過ぎた今、同社はその予算をさらに増大させる見込みであることが判明した。英「エコノミスト」が掲載したゴールドマン・サックスによる試算によると、ネットフリックスは今年のコンテンツ予算を ...

  • テニス界のアントレプレナー、闘うキング夫人の伝記映画

    稲垣 伸寿 , Official Columnist

    大阪府出身のテニスプレーヤー、大坂なおみ選手が今年3月、WTAツアーのインディアンウェルズ・マスターズで優勝して話題をさらったが、この「WTA」というのは 「Women’s Tennis Association」のことで、日本では「女子テニス協会」と訳されている。WTAは1970年にアメ ...

  • 選ぶ作品に成功のヒントはあるか 起業家が好きな映画やテレビ番組とは?

    Forbes JAPAN 編集部 , Forbes JAPAN

    今週から毎日1問1答、「Forbes JAPAN常連起業家に聞いた9の質問と回答」を公開している。7回目の本日のテーマは「好きな映画とテレビ番組」。これまで本誌で取材をしてきた起業家たちは、どんな作品を挙げるのか? ここに8名の回答を紹介する。名越達彦の場合「鳥人間コンテスト。私がかつて出場した番組 ...

  • 映画史に残るSF名作となるか? 「ユーチューバー」による初監督作

    稲垣 伸寿 , Official Columnist

    いまでこそ、「ブレードランナー」(1982年公開)は、未来世界を描いたSFの名作として映画史にその名が刻まれているが、公開当初は不評で、上映も早々と打ち切られてしまった。その後、ちょうど普及し始めたビデオで、繰り返し観ることがたやすくなり、この作品の真価が認められる。この「リディバイダー」という地球 ...

  • 不法行為へ追いやられる貧困の中の、ささやかな絆と倫理

    大野 左紀子 , Official Columnist

    6月11日、629人のアフリカ系移民を乗せて地中海で立ち往生していた「アクアリウス号」の入港を、スペインのサンチェス首相が認めた。アクアリウス号は、国境なき医師団とドイツの慈善団体「SOSメディテラ」が運営する船舶で、6回に渡ってゴムボートから移民を救助したが、イタリアやマルタで受け入れを拒否されて ...

  • 映画体験を革新する「ドルビーシネマ」 英国7カ所で開設へ

    John Archer , CONTRIBUTOR

    ドルビーラボラトリーズは先日、英国の映画館チェーン「オデオンシネマズ」と提携し、今後の数年間でイギリスに7カ所以上の「ドルビーシネマ」対応映画館を開設するとアナウンスした。ドルビーの最新シネマ技術であるドルビーシネマは、最先端の映像技術「ドルビービジョン」と立体音響技術の「ドルビーアトモス」を採用し ...

  • 公開直前にもスキャンダル、世紀の誘拐事件を描く「ゲティ家の身代金」

    稲垣 伸寿 , Official Columnist

    正直なところ、ケヴィン・スペイシーが演じるジャン・ポール・ゲティも見てみたかった気はする。実は、この作品、「ゲティ家の身代金」は、公開予定日の1カ月前に、まだ撮り直しをしていた。それもこれも、スペイシーのあのセクハラ報道が発端だ。すでに撮影も編集も終え、昨年11月14日のプレミア上映を待っていた矢先 ...

  • 「皆と同じように働きたいだけ」、職場のセクハラと闘い続けた女性

    大野 左紀子 , Official Columnist

    アメリカの国務省は、先月20日に発表した2017年版の人権報告書において、「日本の職場でセクハラが依然として横行している」と記した。皮肉にも丁度その頃、私たちが毎日目にしない日はなかったニュースと言えば、福田(元)財務省事務次官のセクハラ疑惑である。特筆すべきはこの問題について、信じ難い政治家の対応 ...

  • ザッカーバーグ、ジョブズを描いた脚本家が次に選んだ題材は?

    稲垣 伸寿 , Official Columnist

    フェイスブックの創業者マーク・ザッカーバーグを描いた「ソーシャル・ネットワーク」(デヴィッド・フィンチャー監督)、MLBオークランド・アスレチックスのGMをモデルとした「マネー・ボール」(ブラッド・ピット主演)、天才経営者のプレゼンテーションの秘密に迫った「スティーブ・ジョブズ」(ダニー・ボイル監督 ...

  • 月10ドルで映画館行き放題「ムービーパス」を作った男

    Forbes Trep Talks , Contributor Group

    米国の「ムービーパス(MoviePass)」は月額9.95ドルで映画館に通い放題になるサブスクリプション型のサービスだ。7年前に創業の同社は今や200万人以上の会員数を誇っているが、ここまでの道のりは険しいものだった。ムービーパスを共同創業したのはStacy SpikesとHamet Wattだった ...