「働く」と「暮らす」のバランスを探りに行ったヨーロッパ。 大量消費に飽きた人々に愛されるブランドの秘密を学びに行ったアメリカ。
創刊から2年間、取材班は日本人がまだ知らない最先端の経営思想をインストールしようと息巻いてきた。ところが、行く先々で耳にしたのは、周囲との調和、 品質重視、地域への還元など、意外にも耳馴染みのある言葉。
それらは、多くの日本企業にとっての「当たり前」 だった。 世界はアジアを見ている。それなのに私たちは、その価値をあまり知らない。
やみくもに規模を拡大するのではなく、働く人や地域と共存する。目先の数字より事業の意義を優先する。そんな「資本主義のその次」を見据えたオルタナティブな経営哲学を探しに、韓国、台湾、日本の企業を訪ねた。
WORK MILL ISSUE 05 CONTENTS
■VISIONARY WORKSPACE
アジアン・ワークスペースの最前線
■COVER STORY
世界を惹きつける「新しい日本らしさ」とは
星野リゾート代表 星野佳路
■PART 1
【BE PLAYFUL 道草試行】
CASE 1:Gentle Monster_大切なのは戦略より「思いつき」の最大化
CASE 2:アシックススポーツ工学研究所_五輪シューズに宿る「行ったり来たり」の信念
CASE 3:誠品書店 _「売る」ことから考えないカルチャー書店の草分け
INSIGHT:いま、世界がアジア的価値観を求める理由
COLUMN:なぜ韓国ブランドは「見せ方」がうまいのか ?
COLUMN:台湾クリエイティブに宿る「らしさ」の源流
■PART 2
【BE HARMONIOUS 和合革新】
CASE 1:O'right_規模じゃなく、「いい会社」世界一へ
CASE 2:STYLESHARE, 29CM_異文化融合の秘訣は「余白」にあり
CASE 3 :英治出版 _「売れる良書」を生むチームプレイの仕組み
CASE 4:Gogoro_「ユーザーの連帯」が社会を変える
COLUMN:ティール組織にはゼネラリストが不可欠だ
COLUMN:世界一オープンな政府の秘密
■PART 3
【BE CIRCULAR 喜楽循環 】
CASE 1:MINIWIZ_「怒り」から生まれたロックなサステナブル
CASE 2:スパイバー_社会と個人の「ヘルシーな関係」を目指す
CASE 3:OhBoy! _ポップに世に問う国民的社会派雑誌
COLUMN_成功する「サーキュラー・デザイン」の条件
COLUMN:地球にやさしいアジアの会社9選
SPECIAL REPORT:深圳で見た「2つのグローバリズム」
DATA AND TRENDS 日・韓・台の「働く」「暮らす」
データでみる社会・教育・経済
スタートアップで働く若者の本音
キーワードから考える東洋のいま
お国柄が表れる個性派雑誌
ミレニアルズのヒーローたち
INFORMATION:POINT 0
WRAP UP