なぜ私たちは江戸の生態学─エドロジーに目を向けるべきなのか?「令和時代の循環型社会」の実現に向けて、学ぶべき“本質”に迫る1冊。
春夏秋冬の1年サイクルで時間が循環する感覚をもっていた江戸時代の人々は、環境への配慮を欠かさないことで、社会の持続可能性を高めてきた。また、ただ自然と共存するだけでなく、イノベーションにも長けていた。
その源泉となったのは「ネットワークと知の共有」。「連」というコミュニティを形成し、情報の共有だけでなく、生活インフラをともに守り、必要な経費があれば仲間同士で出し合ったり、リサイクルするなどして、サステナブルな社会を実現していたのだ。
つまり、江戸の人々は、現代でいうところのクラウドファンディングやシェアオフィスや企業とのタイアップなど、ネットワークや人の賛同や協力を得てクリエイティビティを発露させていたことになる。
江戸の人々の暮らしに目を向けることは、令和の時代に循環型社会を実現するアイデアを得るきっかけのひとつになるはず。本書では、働くということと働く場所について考え続け、海外の先進事例を取り上げてきたWORK MILLが、初めて時を遡り、学ぶべき“本質”に迫っている。