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睡眠トラブル

片目の「失明」現象は、スマホを手にベッドに横になった時に起こる危険の1つにすぎず、ほかにもっと健康への影響が大きい危険はある。スマホやタブレットが発するブルーライトは、私たちの睡眠覚醒サイクルを狂わせることが分かっている。その一因は、ブルーライトが、睡眠をつかさどるメラトニンというホルモンの量を減らすことにある。複数の研究によれば、ベッドの中でこれらの端末機器を使う人々はメラトニンの分泌が抑制されるだけでなく、レム睡眠に陥るのが遅れて翌朝の目覚めも悪くなる。専門家は、寝る少なくとも1時間前にはスマホやタブレットの電源を切って、神経系を落ち着かせるよう勧めている。

体の不調

ここ数年で「テキストネック(スマホ首)」や「スマホ肘」といった身体的不調も取り沙汰されている。「テキストネック」は、スマホ画面を見るために首を曲げる姿勢が原因で起こる症状。「スマホ肘」は、長電話をしてスマホを耳に当てる姿勢を続けることで、尺骨神経が圧迫されて運動障害や違和感が引き起こされる症状だ。

歩きスマホ

スマホが身の危険や死を招きかねないこともある。運転中のメールが最も危険だが、もう1つが歩きスマホだ。特に携帯メールをしながら歩くと、周囲が見えないため電話で話しながら歩くよりも危険だ。非営利組織ピュー慈善信託の調査によれば、別のことに気をとられながら歩いていることが原因の怪我は毎年、着実に増えており、一部の死については歩きながらスマホなどのガジェットを使っていたことが原因とされている。

依存症

おそらく最もよく知られているスマホの“危険”は、その中毒性だ。最近の世論調査によれば、子どもの50%、親の27%が自分はスマホ中毒だと感じている。まだ正式な定義や心理学者たちによる共通認識はないが、私たちの多くは必要以上に頻繁にスマホに“強く引きつけられて”チェックしている。私たちがさらにスマホに夢中になり、それがいずれ問題化する日が来ることも想像に難くない。

精神的・肉体的な健康のためには、スマホの使用頻度を意識的に減らすのがいいかもしれない。身の安全のために持ち歩く必要がないならば、外出時に家にスマホを置いて行く、在宅時に別の部屋に置いておく、あるいは仕事中はバッグの中にしまっておくようにしてみよう。ベッドの中でスマホをチェックするのは、絶対にやめた方がいい。

編集=森 美歩

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