CONTRIBUTOR

古谷 ゆう子

ライター、エディター

カルチャー、ライフスタイルの分野で記事を執筆。訳書に『パリジェンヌのつくりかた』(早川書房)。

  • ビジネスとしての映画祭、カンヌのレッドカーペットの「裏側」

    毎年5月、人口約7万人の小さな街には4万人もの関係者が訪れる。カンヌ国際映画祭は、華やかな映画祭として知られる一方で、世界最大のフィルム・マーケットが併設されるビジネスの場でもある。カンヌが“特別”な理由を探った。パリから飛行機で1時間半ほど。眩しいほどの光が降り注ぐ南仏ニー ...

  • 世界最大のフィルムマーケット 写真で見る「カンヌ国際映画祭」

    今年70回目となったカンヌ国際映画祭は華やかなレッドカーペットで知られる一方、世界最大のフィルム・マーケットが併設されるビジネスの場でもある。約2週間の期間中にはどんなことが起きているのか。毎日無料配布される雑誌、オフィシャルスポンサーの名が入った車、アパルトマンに掲げられた巨大バナーなど&hell ...

  • 邦題をつけ字幕をつけ─ 「カンヌ受賞作」が日本で公開されるまで

    カンヌで高い評価を得た作品を日本で劇場公開するまでには、字幕をつけ、邦題に工夫を凝らし、独自の切り口を見つけ、日本の観客に届けなければならない。邦題やコピーはどのようにして決めるのか──。昨年のカンヌ映画祭で主演女優賞を獲得した、フィリピン映画「ローサは密告された」の宣伝担当に聞いた。マニラのスラム ...

  • カンヌを騒がせた「ネットフリックス映画」 監督の思いは?

    今年のカンヌ国際映画祭では、動画配信を前提とした「ネットフリックス オリジナル映画」2作が初めてコンペティション部門に選出され、大きな議論を巻き起こした。映画館で上映されず、ネットのみで配信される作品が「映画祭」のコンペティション部門に選出されることに反発も多く、映画祭事務局は、2018年からフラン ...

  • 「見つけた才能」は手放さない、カンヌ映画祭の裏話

    現在、日本で公開中のドイツ映画『ありがとう、トニ・エルドマン』。父と娘という普遍的なテーマに社会性を滲ませながら、「独創的」としか言いようのないストーリーで笑いを誘い、観る者の度肝を抜く。本作が昨年のカンヌ国際映画祭でプレミア上映された際、ちょっとした“トニ・エルドマン フィーバー&rd ...

  • カンヌの受賞歴から見える、映画界に根付く男女格差

    一度耳にして以来、忘れられない数字がある。フランスで最も権威ある国立映画学校「フェミス」では、卒業時、男女の学生はほぼ半々。だが、実際に映画監督として活動している女性の割合となると、その数字は24%にまで下がる、というのだ。つまり、映画監督を目指す女性は男性と同じだけいる。だが、そこから先に&ldq ...

  • テロ、移民、同性愛 「時代を映す」カンヌ映画祭受賞作

    11日間に渡り開催されたカンヌ映画祭が幕を閉じた。閉幕の2、3日前には、各国のバイヤーたちは一足先にカンヌを後にし、街は落ち着きを取り戻しつつあるように見えた。今年は、映画祭期間中にマンチェスターで悲しいテロ事件が起き、映画祭中盤から更に警備が強化された感がある。上映会場に入るためには、プレスパスの ...

  • 映画の祭典で見た「紙媒体の意地と底力」

    「何か良い作品あった?」カンヌでは、ベンチに座って上映スケジュールとにらめっこしているだけで、見知らぬ人にそう声を掛けられる。「途中から参加しているから、まだ何とも。そちらは?」と聞くと、「うーん、そんな最高な作品ばかりじゃないからね」と浮かない顔。今年のカンヌでは、この「うーん」という返事が返って ...

  • 「格差社会」カンヌ映画祭のもう一つの顔

    「カンヌは格差社会だから」。カンヌ映画祭に通うジャーナリストやバイヤーの多くが、そう口にするのを聞いていた。実際にカンヌ取材を試みようとすると、そのためのプレスパスの取得から一苦労だ。パスの申請受付は毎年1月、2月にスタートし、企画の内容、メディアの情報、編集長のサイン入りの取材申請書、そして1年以 ...

  • 今年のカンヌ映画祭に注目する「5つの理由」

    5月17日(現地時間)、第70回カンヌ国際映画祭が開幕した。オープニング作品は、フランスを代表する映画作家の一人、アルノー・デプレシャンの『イスマエルの亡霊』(原題)。マリオン・コティアール、シャルロット・ゲンズブール、ルイ・ガレルという人気も実力も兼ね揃えた俳優たちが共演するとあって注目度も高く、 ...