米国時間2026年6月23日から26日までの4日間、アマゾンの大型セールイベント「プライムデー(Prime Day)」が開催された。この期間中、消費者はAIを使って商品を探す傾向を強め、AIによって小売サイトへ誘導された消費者ほど実際の購入に至りやすかった。6月27日、アドビがメールで公表したプライムデーのデータで明らかになった。
AI経由のコンバージョン(購入)率が非AIと比べ40%上回る
アドビは、プライムデーにおける米国の小売サイトでのデジタル取引を分析しており、AI搭載チャットやブラウザーが販売を後押しする力に、2026年は顕著な変化が見られたとしている。
AIを使って商品情報や割引情報を探した買い物客は、有料検索・メール・ソーシャルメディアといった非AIチャネルに比べ、コンバージョン(購入)率が40%高かった。これは2025年のプライムデー期間と対照的で、当時はAIから誘導されたトラフィックのコンバージョンが他チャネルより23%低かった。
AIが生み出すオンライン・トラフィックの量は、他チャネルと比べれば依然として小さい。しかし今回の新たな数字は、AIが「消費者が必要な情報を自信を持って得るまでの時間を短縮している」ことを示していると、アドビは報告した。
プライムデー初日にアドビがレポートを公表した際、アドビ・デジタルインサイトのリードアナリストであるビベク・パンディヤは、こう語った。「AI搭載のチャットサービスやブラウザーは、オンライン購買体験における役割を確固たるものにした。スピードと利便性を重視する買い物客にとって実用性を提供している」。
最大46%の小売サイトが、機械に読めずAIへの露出を制限
ただしパンディヤは、小売業者にとって大きな問題があるとも指摘した。「小売業者のウェブサイトのかなりの部分、場合によっては46%に達する範囲が、機械に読み取れない状態にある」。
パンディヤによると、この問題は「AIが関わるさまざまな接点で露出を制限し、チュートリアルやハウツーガイド、カスタマーサービスのページといった、よりAIに適したコンテンツへの投資をブランドに促す」という。



