在庫と配送の即応が、AI時代に推奨され続ける信頼を左右
プライムデーはまた、プライムデーのようなセールイベントに伴う需要増に対応できること、そして約束した期間内に正しい商品を届けることの重要性も浮き彫りにする。これはAIの時代において、より重要になっていると、ECとサプライチェーンのプラットフォームを手がけるLogicbrokerの最高経営責任者(CEO)オマール・カリは述べた。
カリは「プライムデーの期間中、小売業者が在庫・サプライヤー・注文・フルフィルメント(出荷・配送までの注文処理)をリアルタイムで管理できるようにする連携データ基盤こそが、AI主導の商取引で商品を見つけやすく、信頼できるものにしている」と語る。「それでも多くの小売業者は、AIに推薦される方法ばかりに注目し続けている。しかしより大きな問いは、そもそも推薦され続けるに足る信頼を得ているのかという点にある」。
小売サイトへのAI誘導トラフィックが前年比235%増
アドビは1年以上にわたり、小売サイトへのAI誘導トラフィックの伸びを追跡してきた。2026年1月から5月までの5カ月間で、米国の小売サイトへのAIトラフィックは前年同期比235%増となった。プライムデー期間(6月23日〜26日)では、AI誘導トラフィックが前年同期比89%増だった。
期間中の消費者による支出は約4.25兆円、前年比9.3%増に
消費者は4日間のセール期間中にオンラインで264億ドル(約4.25兆円。1ドル=161円換算)を支出した。2025年のプライムデー比で9.3%増となった。これはアドビの成長率予測9%をわずかに上回った。
夏のプライムデーイベントは、支出という点で、感謝祭からサイバーマンデーまでの年末商戦(編注:11月下旬。11月26日~30日ごろ)のピーク期間に匹敵し始めている。
2025年の年末商戦のピーク期間におけるオンライン売上高は324億5000万ドル(約5.22兆円)だった。
プライムデー期間中に売上増加が最も大きかったカテゴリーは5つある。6月の平均日次売上と比べ、エレクトロニクスが120%増、家電が90%増、工具・住宅リフォーム用品が70%増、ホーム・ガーデンが65%増、家具・寝具が55%増だった。
2026年のプライムデー期間中は後払い決済(BNPL)による後払い型の資金調達の利用も増え、前年から9.5%増となった。BNPLはオンライン注文の6.6%で使われ、支出額は21億ドル(約3381億円)に達した。


