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2026.06.30 12:30

慎重な人ほど要注意、他人の承認に依存する習慣がやる気を削ぐ理由

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やる気がたった1度の悪い経験で突然なくなることはほとんどない。やる気を着実に削いでいくのは些細な妥協の習慣だ。周囲に合わせ、誰かに言われる前に自ら言動を修正したりするような瞬間だ。こうした行動を何度も繰り返しているうちに、それは社会的配慮というより、自分が社会でやっていくための唯一の方法のように感じられるようになっていく。

こうした内面的な現象を心理学では外的調整と呼ぶ。この概念を理解すると、やる気がなぜ失われるのかだけでなく、一見すると何の問題もないように見える人ほどやる気を失いやすい理由も明らかになる。

いつも他人に認められようとする習慣

この概念は動機づけ心理学において十分に実証された理論の1つ、自己決定理論に由来する。専門誌『Contemporary Educational Psychology』に2020年に掲載された同理論の提唱者らによるレビューでは数十年にわたる研究を統合し、持続的なやる気には次の3つの条件が必要であることが示された。

・有能感(自分には能力があるという感覚)

・関係性(他の人とのつながりを感じること)

・自律性(自分の行動を自分の意思で選択している感覚)

他の人による承認を慢性的に求める習慣は3つ目の条件を少しずつ蝕んでいく。この習慣は初めのうちは無害に見え、むしろ社会的に望ましい行動にさえ見える。プロジェクトに取り組む前にパートナーに確認する、意見を言う前に周囲の様子をうかがう、何かを投稿した後、それがどう受け止められるかを少し緊張しながら待つといった行動自体に問題はない。だが反射的に「誰かが認めてくれると分かるまで行動しない」ようになると、それはやる気を奪う要因になってしまう。

この習慣が盲点になりやすい理由

この習慣が非常に気づきにくいのは部分的には慎重なように見えるためだ。いつも他人に相談してから決める人は思慮深く見える。周囲の様子を見てから意見を述べる人は冷静沈着な人に映る。そして、職場や家庭、さらには一部の文化ではこのような行動は積極的に評価されることさえある。

だが他の人の意見を参考にして行う意思決定と、他の人の承認に依存した動機づけは別物だ。前者の場合、人は情報を集めた上で自分の意思で判断し、コミットメントの源泉は自分の中にある。後者の場合、誰かの反応が出るまで判断は棚上げされ、同じように自分のやる気までも「一時保留」となる。

専門誌『Organizational Psychology Review』に2021年に掲載された、124の職場サンプルを基にしたメタ分析では、同一化的調整(自分の価値観と真に合致しているがゆえに主体的に何かを行うこと)と取り入れ的調整(罪悪感や恥、あるいは誰かを失望させることによる不快感を避けるために行動すること)が一貫して区別されている。

後者は短期的には人を行動させることができるが、本当の意味での内発的なやる気を長続きさせることはできない。

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翻訳=溝口慈子

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