夏のボーナスも支給され、主要なECプラットフォームでは大規模なサマーセールが開催される時期になってきた。お得な買い物ができるとあって、待ち望んでいた人も多いと思うが、ECでの購入は危険な状況へと変容しやすいのも事実。物価上昇が続く昨今、少しでも安い商品を見つけようとする心理や、限定セールのタイムリミットに追われる焦りが、セキュリティの死角を生み出している。
マカフィーが日本在住の18歳以上850人を対象に実施した「オンラインショッピングに関する調査」によると、回答者の64%がAmazonのセールやプロモーションをよく見ており、楽天市場も51%の人が注目している。今年のプライムデーにいたっては、64%の人が買い物をする予定だ。しかし、その盛り上がりの影で、41%の人が大型セールイベント期間中に何らかのトラブルやネガティブな経験をしている。具体的には、偽のレビューへの遭遇(12%)や、不審な認証メッセージの受信(11%)、AIによる生成とみられる商品ページへの遭遇(10%)、偽の配送通知(10%)だ。
このリスクを高めているのが、消費者の心理的要因だ。昨今の物価高騰の影響から81%の人が買い物スタイルに変化があったと回答し、61%が安い商品を見つけることを重要視している。さらに、セール期間中に「早く購入しなければ」という焦りを感じたことがある人は84%に達する。45歳未満の層では13%が「非常に頻繁に感じる」と回答したが、これは45歳以上の層の6%に対して2倍以上も多い。若い人のほうが安さを求めるあまり、タイムセールなどの時間制限に煽られるため、詐欺の兆候を見逃してしまうリスクが高い。



