熱波は、現在の気象にみられる「気候変動の影響」を示す最も説得力のある事例のひとつだ。英気象庁のウェブサイトは次のように述べている。「極端な暑さは、地球規模の気象パターンの変化に伴う自然な気候変動の中でも発生する。しかし、猛暑の頻度、期間、激しさがここ数十年間で増大している事実は、観測されている地球温暖化と明らかに関連しており、人間活動に起因すると考えられる」
筆者がこの点を指摘するのは、近年の米国の暑さがもはや自分の子どもの頃と同じものではないからだ。以前と暑さの質が異なるという傾向は、今後も続くだろう。そして、私たちにとって馴染みのない、あるいは違和感を覚えるような、新たな緩和策や適応策が必要となってくる。
筆者もワインが大好物だ。普段から飲み過ぎないよう心がけてはいるが、猛暑時は身体的・社会的な影響についても意識している。
ここまで記事を執筆して、つい笑ってしまった。もしも米国で、サッカーW杯や野球の試合、ライブコンサートで冷たいビールを飲むことを制限する法律や政策が可決されたら、どれほど大きな反発が起こるだろうか。人間とは、習慣と惰性に流されやすく、自由意志をもつ生き物だ。それこそが私たちの本質なのだ。
ゴルフ中に雷が鳴ってコースから退去させられると不愉快に思う人は多いが、雷雨の最中に金属製のクラブを何本も抱えてゴルフコースにいるのはあまり賢明な振る舞いではないという点には、かなり説得力のある証拠がある。つまり、私たちは雷のリスクを軽減するための対策を講じているということだ。そして米国では毎年、雷よりも多くの人が暑さによって命を落としている。この事実は、暑さに対するリスク軽減策がこれまでどのように進化してきたかを再考するよう、すべての米国人を揺さぶるはずだ。
果たしてフランスは、飲酒をめぐる対策の有効性を示してくれるだろうか。──乾杯!


