グルーポンの業績悪化が止まらない。同社は11月3日、創業メンバーのエリック・レフコフスキーをCEOから解任。後任に現最高執行責任者(COO)のリッチ・ウィリアムズを指名した。
ウィリアムズはコメントで「グルーポンのCEOとして、長期的な成長のためにできることは全てする」と述べた。
しかし、投資家らの見方は冷たい。同社の第4四半期の業績予測も失望売りに拍車をかけ、株価は発表から数時間で25%下落、3ドルまで落ち込んだ。時価総額では7億ドルが吹き飛び、20億ドルを割った。グルーポンの株価は今年の初めから50%以上値下がりしている。
退任するレフコフスキーは、決算報告において「海外ビジネスとEメールビジネスの悪化が成長の足かせとなっている」とコメントした。グルーポンは9月に1100人を解雇し、7カ国から撤退するなど、グローバル事業のリストラを進めている。
新CEOのウィリアムズは「マーケティングへの投資の増加と、利益率が高い商品への注力によって業績を反転させたい」と述べた。
グルーポンが同日公表した7-9月期の売上高は7億1360万ドル(約867億円)で、前年同期の7億1430万ドルから減少した。同社は「減収は為替レートの影響が大きく、その要因がなければ売上高は実質7%増だったと」と説明した。また、2760万ドルの純損失を計上した。ただし、特別費用など一時的な損失を控除した利益は3250万ドル、1株あたりでは5セントの利益が出ており、アナリスト予想平均の2セントを上回った。