ひっそり現れる兆候
サイレントバーンアウトがそれほど静かなものなら、自分がそうした状態に陥っているかどうか、どうすれば分かるのだろうか。ビューフォードによると、一般的な兆候は以下の通りだ。
・有給休暇を取った後でも疲労感が続く
・仕事に対して熱意がない状態で出勤する
・皮肉や無関心さが増す
・集中力や自信の低下
・睡眠障害
「実際、私たちの調査では、睡眠の問題が従業員におけるメンタルヘルス上の課題の第1位(36%)であることが明らかになったが、これを最重要課題として認識している人事担当者はずっと少ない」とビューフォードは言う。「この認識のギャップが早期介入を遅らせる原因になっているが、このギャップは早急に埋める必要がある」。
さらに、サイレントバーンアウトは誰にでも起こり得る。「年代や性別に関係なく誰でもバーンアウトを経験する可能性がある」とビューフォードは断言する。「とはいえ、担う責任が多ければ多いほど、そして自分に課すプレッシャーが大きければ大きいほど、バーンアウトが起こる可能性は高まる」。
優秀な人や介護者、そしてプレッシャーの大きい仕事に従事する従業員がサイレントバーンアウトに最も陥りやすい要因として、ビューフォードは抱える責任の多さを挙げる。
サイレントバーンアウトを防ぐ方法
ワークライフバランスの改善はサイレントバーンアウトを防ぐための最善の策と考えられることが多い。しかしビューフォードは予防は個人の習慣だけでは不十分だと指摘する。
「バーンアウトは多くの場合、適切に管理されていない慢性的なストレスが原因だ」とビューフォードは言う。「こうしたことから、私たちは常に自分のメンタルヘルスとウェルビーイングを優先すべきだ」。ビューフォードは次のような対策を提案している。
メンタルヘルスの福利厚生を問題が起きてからではなく予防的に利用する
「多くの企業は自社の健康保険を通じてメンタルヘルス支援を提供している。従業員が積極的に活用すべき制度だ」とビューフォードは言う。危機的な状況になるまで利用を控えてはいけない。
バーンアウトの初期の兆候を弱さではなく情報として受け止める
「睡眠や仕事への意欲に問題を感じているなら、危機的な状況になるまで待ってはいけない」とビューフォードは言う。「メンタルヘルスに関する福利厚生やかかりつけ医を通じて支援を求めること」。
バーンアウト寸前だと感じたら、上司や人事担当者に相談することをためらわない
「業務負担の再割り当てを検討したり、単に話を聞いたりして助けてくれるかもしれない」とビューフォードは語る。


