マイクロソフトはWindows 10のサポートをさらに1年延長し、ユーザーに15カ月分のセキュリティ更新を提供する。
個人利用デバイス向けの「Windows 10 コンシューマー向け拡張セキュリティ更新(Windows 10 ESU)」が、2027年10月12日まで継続された。その時点までに、Windows 10ユーザーは安全性を維持するためにWindows 11へ更新する必要がある。次の3つの方法のいずれかでESUに登録できる(すでに登録している場合は、自動的に継続される)。
・「Windowsバックアップ」で設定の同期を有効にしている場合は、追加費用なし
・Microsoft Rewardsポイントの利用(1000ポイント)
・有料で購入する場合の費用は、30ドルまたは現地通貨の相当額に適用税金を加えた金額
マイクロソフトは、2025年公開したブログ記事の更新で、サポート延長を認めた。「本投稿は、Windows 10 コンシューマー向け拡張セキュリティ更新(ESU)が追加で1年間提供されることを反映して更新された。現在、2027年10月12日までカバーされる」と記載されている。
マイクロソフトによれば、この延長により顧客は「重要なセキュリティ更新を受け取り続けながら、新しいWindows 11搭載パソコンへ移行するための時間をより確保できる」という。
同社は2025年10月にWindows 10のサポートを終了しており、企業がこの旧来のOSの拡張更新を受けるには費用の支払いが必要となっていた。
Windows 11は、Windows 10ユーザーにとって無料だが、その更新にはより高度なハードウェアが求められる。安全性を維持したいユーザーの中には、Windows 11を動かすためにデバイスそのものを買い替えなければならない人もいる。
アップルが値上げを発表するなど経済的不安定さが続く時代において、今回のサポート延長はおそらくこうした状況を反映したものだろう。同時に、StatCounterによれば、全Windowsユーザーの4分の1以上がWindows 10を使用しており、その数は数億人に上る。
セキュリティの専門家は、延長を一時しのぎとみて買い替えを促す
システムの更新は最善かつ最も安全な方法だが、言うほど簡単ではないと、ESETのグローバルサイバーセキュリティアドバイザーであるジェイク・ムーアは指摘する。「マイクロソフトは事実上、数百万人のWindows 10ユーザーにもう少し猶予を与えた。だが、これは小さな絆創膏のようなもので、長期的な問題を解決するわけではない」とムーアは警告する。
セキュリティ更新はデバイスの保護を強化するためのものであり、老朽化したハードウェアやサポート対象外のソフトウェアの耐性を高めるものではないとムーアは述べる。「必要に応じて、そして適切な時期に、最も安全な方法で買い替えることを目指すのが常に最善だ」とムーアは語る。「この追加の時間を与えられた人々が再び更新を先延ばしにしないことを願う。さもなければ、攻撃者が優位に立つ可能性がある」とムーアは警告する。
Windows 10ユーザー向けのセキュリティ更新サポートの延長は良いことだ。しかし、マイクロソフトが機能更新とバグ修正を2026年8月に停止する点には注意が必要だ。



