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サイエンス

2026.06.29 18:00

ゴリラをくすぐることで判明、人類が「会話を身につけた」意外な起源

stock.adobe.com

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6月25日に発表されたウォーリック大学の研究によると、人間と、現存する大型類人猿の他の4種、すなわちチンパンジー、ボノボ、ゴリラ、オランウータンは、いずれも音と音の間隔が均等な、よく似たリズムの笑い声を出すことがわかった。

この研究では、オランウータン、ゴリラ、ボノボ、チンパンジー、人間から得られた計140件の笑い声の連続パターンを分析した。対象は生後6カ月から7歳までで、データは、それぞれが普段暮らしている環境で行われた「遊びとしてくすぐり合う、条件をそろえたやり取り」の中で集められた。

その結果、「大型類人猿は少なくとも1500万年にわたり、現代のヒトが聞いてもそれとわかる形で笑ってきた」ことがわかった。

さらに、ヒトの笑い声は進化の過程で次第に速くなり、変化に富むようになったものの、その根っこにあるリズムは、調べたすべての種で共通していた。

調べた種のなかで、状況に合わせて笑いをコントロールできるのはヒトだけだった。つまりヒトは、その場の人間関係に応じて笑いをこらえたり、作り笑いをしたり、笑い方を加減したりできる。研究者らは、この能力こそが話し言葉を支える土台のひとつだと説明している。

この研究は、ネイチャー誌の姉妹誌である学術誌『Communications Biology』に掲載された。

ウォーリック大学の発表によると、この研究は、テナガザルや、大型類人猿には分類されない他の霊長類にも広げられる可能性がある。調査対象を広げれば、声の出し方を調整する能力がどのように進化してきたのかを、さらに詳しくたどれようになるかもしれないという。

ウォーリック大学の「ApeTank」研究グループに所属する准教授のアドリアーノ・ラメイラは、笑いは発声の仕組みが長い時間をかけてどう変わってきたかを知るための「めったにない、進化をのぞき見る窓だ」と語った。

これまでは、ヒトの発声コントロールはある時点で突然そなわったと考えられてきた。だがこの研究はその見方を退け、人類が話す力の進化は数百万年前、つまり最初の人類が現れるよりも前から始まっていたと主張する。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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