旺盛な旅行需要を背景に各航空会社は高い運賃を設定し、燃料費の高騰で失われた数十億ドル規模の利益の一部を回収している。一方で、OAGアビエーション・ワールドワイドのデータによると、米国内線の運航規模は昨年と比べてほぼ横ばい(0.8%増)にとどまる。ナストロはフォーブスに対し、「夏の期間は、待ち望んだ休暇を過ごすための強い需要があるため、通常であれば運航規模が拡大する」とした上で、「しかし今年は、ユナイテッド、アメリカン、デルタなどの大手航空会社は、燃料費の高騰分を相殺するために運航便を3%から5%削減している」と語った。
結果として、航空会社が大幅な増便に踏み切るか、あるいは需要が著しく減少(いずれも現時点では予想されていない)しない限り、航空運賃は高止まりし続ける可能性が高い。グラデックもフォーブスに対し、「航空業界は一度運賃を引き上げると、それを維持する傾向がある」と指摘し、需要が低迷した場合には航空会社が「スポットセールや一時的な割引、地域限定のセール」を実施する可能性はあるが、「実際の基本運賃が高いままであることに変わりはない」という。
26日午後の時点におけるダウ・ジョーンズ米航空株指数は、イラン紛争中の最安値だった3月30日と比べて48%上昇した。
多くの人は夏に1週間の休暇を取るが、より好条件の航空券を発見したとしてもすでに抑えた休暇の日程を変更できない。そのため、ナストロによれば「柔軟性は最大の武器」なのだという。また、タイミングも重要だ。「もし8月の最後の2週間に旅行できるのであれば、比較的良い価格が見つかるかもしれない」とナストロは述べる。Goingのデータによると、8月末の旅行は通常、夏の他の時期と比べておよそ23%安くなる。ナストロは「8月の最後の数週間に目を向けると、例えば来週旅行する場合と比べて、航空券が約30%から40%割引になっている」と語った。


