米国時間6月26日、北京で最も高いビルであるCITICタワー(中国尊)に小型飛行機が衝突した。ソーシャルメディアで拡散された衝撃的な動画には、落下するガラスや破片を避けようと歩行者が逃げ惑う中、数十階の高さから通りへと瓦礫が激しく落下する様子が映っている。
CNNによると、この飛行機は地元の航空会社が所有する2人乗りの軽量スポーツ航空機「Sunward SA 60L Aurora」とみられている。
Flightradar24がオンラインに投稿した未検証の情報によると、同機は予定されていた飛行ルートから大幅に逸脱していたことが示唆されている。
この衝突による負傷者の数や怪我の程度は明らかになっていない。ニューヨーク・タイムズは、中国国内でこの件に関するソーシャルメディア上の投稿が検閲対象になっていると報じた。
「中国尊」としても知られるこの109階建ての超高層ビルは、政府系金融コングロマリット、CITICグループの本社である。
操縦士の身元や現在の居場所は分かっていない。誰が飛行機を操縦していたのか、あるいは他に誰が同乗していたのかに関する情報は、現時点で公開されていない。
Flightradar24の広報担当者であるイアン・ペチェニックはニューヨーク・タイムズに対し、ビルに衝突した飛行機は「通常、北京の東部で操縦士の訓練に使用されているものだ」とし、26日の飛行は「異例だった」と言及した。その上で、「現段階ではあらゆる可能性を排除できないと思う」と付け加えた。
中国民用航空局は、北京の空域において世界で最も厳格な部類の安全対策を実施している。民間航空機は北京中心部を避けるために長距離の迂回を余儀なくされることが多く、同市内ではドローンの飛行も数カ月間にわたり事実上禁止されている。 事前の許可なしに民間の操縦士が北京の上空を気軽に飛行することは事実上不可能であり、米国や欧州とは異なり、国家による明確な承認がなければ自発的な飛行計画を提出することもできない。首都周辺の空域の大部分では娯楽用の単発機の侵入が禁止されており、許可を得た操縦士であっても、事前に承認された正確な飛行ルートに従うことが義務付けられている。



