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2026.06.27 17:00

資産を着実に築く人に共通する、金銭に関する「2つの習慣」

stock.adobe.com

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資産形成に関するほとんどのアドバイスは、実際には機械的な習慣のリストだ。収入を増やし、支出を減らし、準備が整う前に投資を始める、などなど。善意からのものだろうが、この種のアドバイスは焦点を当てるべきところを誤っていることが多い。資産形成に関する行動研究は、長期的な金銭状況を左右するのは「何を知っているか」より「時間にどのように向き合っているか」、具体的には「今の自分」と「10年後の自分」との隔たりをどう捉えているかであることを繰り返し示している。

一生を通じて資産を築く人は、必ずしも自制心が強いわけでもなければ金融知識が豊富なわけでもない。そうした人には意識的な意思決定のレベルよりもさらに深いところで機能する2つの心理的傾向が見られる。

習慣1:我慢することなく満足を先送りにする

貯蓄に関する定番のアドバイスは意志の力に依存していることが多い。つまり、我慢して「ノー」と言うことだ。だが、長期的に資産を築く人は通常、そうは感じていない。そうした人にとって目先の報酬より将来の報酬を優先することは、規律というよりもごく自然な傾向だ。心理学ではこれを「満足の遅延」と呼び、『米国科学アカデミー紀要(PNAS)』に掲載された数十年にわたる研究では、金銭面を含む人生の成果を予測する最も安定した指標の1つとして位置づけられている。

貯蓄がしっかりできる人の特徴は誘惑に強く抵抗することではない。誘惑が意思決定を左右するものにならないように選択の仕組みを構築している点にある。自動積立や支払いまでの猶予期間の設定、衝動買いをためらわせるささやかな習慣などはすべて自制ではなく行動設計だ。目的は、デフォルトの選択肢を将来を見据えたものにすることで選択する瞬間に何かを犠牲にしているという感覚を抱かないようにすることにある。

注目すべきは、この分野の研究が、自制心や衝動のコントロールにおける環境の役割を過小評価しているとしてしばしば批判されてきたという点だ。経済的に不安を感じている人には、不確実な将来の報酬より今すぐ確実に得られる報酬を選ぶ合理的な理由がある。つまり、満足を先送りできるかどうかは性格だけの問題ではなく、「将来は本当に報われる」とどれだけ信じられるかの表れでもある。この習慣を身につけることは、将来に賭ける価値があると感じられるような経済的安定を築くことでもある。

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翻訳=溝口慈子

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