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経済・社会

2026.06.29 15:15

オランダの選挙歴戦を制した政治戦略家が語る「ポピュリズムの物語に対抗する究極の処方箋とは何か?」

まだら模様のポピュリズム――欧州と世界の現在地

——ハンガリーではオルバン政権が退場し、英国ではスターマー政権が支持率を落としている。欧州と世界において、ポピュリズムは今どこへ向かっているのか。

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情勢はまだら模様だ。そして、そのまだら模様であること自体が、最も重要な事実だ。ポピュリズムは、避けられないものでもなければ、終わったものでもない。いままさに勝敗が争われている最中なのだ。

まず、希望の兆しから始めよう。2026年4月、ハンガリーの有権者は16年に及ぶオルバンの支配に終止符を打った。マジャール率いるティサ党が、約80%という記録的な投票率のもとで、三分の二の議席を獲得したのだ。ポーランドも2023年に同じことをやってのけた――ただし、その勝利はまだ脆い。オランダは2017年と2021年に踏みとどまった。

だが、警告の兆しもある。私の母国オランダの周辺ほど、それは不快なかたちで表れている。直近の選挙で民主的な中道政党が勝利した国々のほぼすべてで、ポピュリスト政党が再び世論調査の首位に返り咲いている。英国では2024年7月にスターマーの労働党が決定的な勝利を収めたが、二年と経たないうちに支持率は近代のどの前任者よりも低い水準まで崩れ、いまやリフォームUKが首位に立つ。ドイツでは2025年2月にメルツのCDUが勝ったが、約一年後にはAfDが全国首位に躍り出た。フランスでは国民連合が2024年の総選挙で第一党になった。ベルギーでもフラームス・ベラングが伸び続け、ポーランドでも2025年6月の大統領選を、PiS支持の候補が制している。

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ここから読み取れる、不快だが重要なことがある。中道政党が選挙に勝てるという事実は、ポピュリストの脅威が封じ込められたことを意味しない。ただ先送りされただけなのだ。ポピュリストの「売り物」を生み出す構造的な条件――住宅危機、壊れた進歩の約束、文化的な不安――は、選挙に勝つという行為そのものでは何も解決されない。それは、主流政党が政権にあるあいだに何をするかで決まる。

私が見て取るパターンはこうだ。野党の側にいるポピュリストは、構造的に有利な立場にある。実行する責任を負わないまま、単純で感情的な約束ができるからだ。逆に、政権の側に立ったポピュリストは、人々を失望させがちになる。単純な約束が複雑な現実とぶつかり、現実のほうが勝つからだ。その失望は、民主主義を立て直す扉を開きうる。ただし、民主的な代替案がきちんと準備され、信頼に足り、感情的にも説得力を持っている場合に限る。そうでなければ、失望は、少しだけ衣装を変えただけの次のポピュリストを生むだけだ。

ハンガリーは、第一の力学が正しく働いた例だ。準備を終えた野党が、すでに用意できていた。英国は、第二の力学が失敗した例だ。保守ポピュリストの試みは崩れたが、労働党はまだ、感情的に十分信頼できる代替にはなっていなかった。決定的な変数は、ただ一つ。ポピュリストの波が砕けるその瞬間に、民主的な中道政党が「準備の仕事」を終えているかどうかなのだ。

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インタビュー=青野 浩 写真=バス・アーリングス提供

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