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欧州

2026.06.27 07:00

ウクライナ、ロシアの電子機器工場をミサイルで破壊 米国製「ラスティ・ダガー」を使用か

ロシア南西部ボロネジにある半導体機器工場に2026年6月22日、ウクライナのミサイルが撃ち込まれた様子とされる画像。ソーシャルメディアで共有された動画から

ロシア南西部ボロネジにある半導体機器工場に2026年6月22日、ウクライナのミサイルが撃ち込まれた様子とされる画像。ソーシャルメディアで共有された動画から

ロシア南西部ボロネジにあるボロネジ半導体機器工場に6月22日、ミサイル3発が撃ち込まれた。工場はウクライナ国境から200kmほど離れた場所にある。ロシア側で投稿された動画には、ミサイルの着弾、爆発、建物が激しく炎上する様子が映っている

被害は深刻だ。この半導体関連工場にある精密機械は衝撃や振動、粉塵に弱く、無事だったとは考えにくい。先週のモスクワ製油所に対する攻撃ほど視覚的に強烈ではないものの、この攻撃は軍事的に直接の効果をもつ。というのも、この工場はKh-101空中発射巡航ミサイルをはじめ、ロシアがウクライナに対する攻撃に用いている各種兵器の誘導システムを生産する施設だからだ。

これはウクライナによる長距離攻撃の新たな成功例である。ロシア側の報告は、使用された兵器は米国から供与された新型空中発射巡航ミサイル「AGM-188Aラスティ・ダガー」だとしており、米国の一部の軍事アナリストも同じ見方をしている。ラスティ・ダガーは、米国がウクライナ向けに驚異的なスピードで開発した兵器だ。とはいえ、このミサイルは近いうちに別の新型兵器に取って代わられるかもしれない。

迅速な開発

ラスティ・ダガーは、米空軍の「射程延伸型攻撃弾薬(ERAM)」プログラムのもとで開発された。プログラムの目的はF-16戦闘機向けに低コストの長射程弾薬を迅速に配備することにあり、その弾薬は重量約230kgのMk82汎用航空爆弾と同じ大きさ・形状であることが求められていた。ラスティ・ダガーは米軍でも使用される予定となっているものの、開発の主な動機はウクライナ向けの弾薬を用意する必要性だった。製造するのは米カリフォルニア州に拠点を置くZone 5 Technologies(ゾーン・ファイブ・テクノロジーズ)で、同社は最近、ノルウェーの防衛大手コングスベルグ・グループに買収されている

航空機用弾薬の射程を伸ばす手法はすでに確立されている。誘導爆弾などに展開式の翼を取り付けると滑空爆弾になり、より遠距離の目標を精密攻撃できるようになる。米ボーイングのJDAM-ER追加翼キットが代表的な例だ。ロシア軍の前線部隊の主力兵器のひとつになっているKAB滑空爆弾もこうした弾薬であり、樹林帯や構造物を攻撃するため「超重砲」のように使われている。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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