【重要】会員機能一時停止とサイトメンテナンスのお知らせ

暗号資産

2026.06.26 09:30

ビットコインが21カ月ぶりの安値、一時5万8131ドル──巨額オプションの期日到来にも警戒

Omar Marques/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

Omar Marques/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

3営業日連続で下落したビットコインは米国時間6月25日に21カ月ぶりの安値を付け、暗号資産市場全体の軟調さを一段と際立たせた。約100億ドル(約1.61兆円。1ドル=161円換算)規模の暗号資産オプションが近日中に期日を迎えることから、ボラティリティがさらに高まる恐れが警告されている。

ビットコイン価格は25日に一時5万8131ドルまで下落し、2024年9月以来の安値を記録した。その後は下げ幅を縮小したものの、米国記事執筆現在は約2.6%安の5万9460ドル近辺で推移している。

過去1週間の下落率は6.6%に達した。他の暗号資産も同様に値を下げており、イーサが9%安、BNBが6%安、XRPが10.8%安、ソラナが6.5%安、ドージコインが12.6%安となっている。

約1.61兆円規模のオプションが26日に満期を迎える

ブルームバーグによると、世界最大級の暗号資産オプション取引所Deribitで100億ドル(約1.61兆円)規模のオプションが26日に満期を迎えるとされ、このことが足元の下落速度を速める要因となっている。投資家が既存のポジションを決済したり新たな注文を出したりする中で、値動きがさらに荒くなる可能性がある。

コーチュー・マネジメント創業者で億万長者のフィリップ・ラフォンは今週、CNBCとのインタビューの中で、ビットコインに対する「少し懸念が強まっている」と語った。ビットコインに投資するよりも、今後20年間で株価が4倍になると自身が予想するスペースXの株式や、その他のAI関連ビジネスに「賭けたい」と彼は述べた。

「AIの勢いがこの市場の酸素を完全に吸い尽くしている」

ビットコイン価格は2025年10月につけた約12万6000ドルの最高値から25日の安値まで54%近く下落した。コインマーケットキャップによると、それ以降、世界の暗号資産の総時価総額は約2兆2000億ドル(約354.2兆円)急減し、25日時点で以前の4兆2800億ドル(約689.08兆円)から2兆ドル(約322兆円)まで落ち込んでいる。ビットコインは暗号資産市場全体の約58%を占める。

25日朝、ダウ平均株価は1.3%高となり、S&P500も0.4%高となった。一方、ナスダックは0.3%安と下落している。24日の記録的な決算発表を受けてマイクロン・テクノロジーの株価が11%高と急騰した一方で、主要製品の一斉値上げを発表したアップル(4.9%安)が指数の重荷となった。

ビットコインをはじめとする暗号資産は昨年、ドナルド・トランプ大統領の下で暗号資産にとって有利な法整備が進むとの楽観論から最高値を更新した。しかし、その後は200週移動平均線を割り込むなど、弱気相場入りが示唆されている。

ブラックロックのデジタル資産責任者であるロバート・ミッチニックは、AIへの関心が爆発的に高まったことによってビットコイン市場からAI関連株に資金が流れていると指摘した。暗号資産市場は昨年10月のピーク以降「厳しい時期」が続いていると彼は語り、「AIの勢いがこの市場の酸素を完全に吸い尽くしている」と述べた。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事