夏至が過ぎ、北半球に夏が到来した。夏は星空観察にうってつけの季節。明るい満月や降りそそぐ流星群、きらめく惑星を堪能する機会だ。今年は、欧州の広域を横断する皆既日食も起こる。宵の時間を長く楽しめて、夜でも暖かく、天の川が高く昇ってくるこれからの3カ月間は、頭上を見上げる理由には事欠かない。その見どころを紹介する。
1. 6月の満月「ストロベリームーン」
夏の幕開けを彩るのは、6月30日(火)に昇る「ストロベリームーン(野イチゴの月)」の満月だ。月が満ちる瞬間「望」を迎えるのは日本時間午前8時57分。月の出は東京で午後7時33分、大阪では同7時47分で、日の入りから約30分後の空が群青色に染まる「ブルーアワー」の時間帯となる。この満月は通常よりわずかに小さく見える「マイクロムーン」でもあり、月が公転軌道上で地球から最も遠ざかる「遠地点」の近くで満月となる。
2. 夏の天の川
6月~9月は北半球で天の川が最も美しく見える季節。下弦の月から新月を迎えるまでの1週間は、明るく輝く銀河系の中心部が南東の空に昇ってくる様子がよく見える。鮮明な天の川を観望するなら、街明かりから離れた空の暗い場所へ行こう。
3. 7月の満月「バックムーン」
米先住民の農事暦で「バックムーン(牡鹿の月)」と呼ばれる満月は、7月29日(水)に昇る。若鹿の角が生え替わる季節にちなんで名付けられたこの満月は、特に日没後に地平線から昇る際、鮮やかな真夏のスペクタクルを見せてくれるだろう。



