米国時間6月24日、世界第3位のメモリー半導体メーカーである韓国SKハイニックスは、米国のナスダック市場に上場して約296億5000万ドル(約4.77兆円。1ドル=161円換算)を調達する計画を発表した。生成AI需要の爆発的な高まりを受けて業績が急伸するSKハイニックスの上場は、史上最大規模の資金調達の1つとなる可能性がある。
7月10日上場を目指し、ティッカーシンボルは「SKHY」予定
24日に米証券取引委員会(SEC)に提出された資料によると、同社は米国預託証券(ADR、外国企業の株式所有権を示す証書)を発行する方式で早ければ7月10日の上場を目指す。ティッカーシンボルは「SKHY」を予定している。
今回の公募では45兆4500億ウォン(約4.55兆円。1ウォン=0.1円換算)相当の新株1779万株を発行する方針で、ADR10単位が普通株1株に相当するという。
同社は開示資料の中で、上場によって「AI技術革新の中心地である米国での接点を広げ、グローバル企業としての地位を高める」と述べた。
幹事はバンク・オブ・アメリカ、シティグループ・グローバル・マーケッツ、ゴールドマン・サックス、JPモルガン証券が手掛ける。
スペースXに次ぐ2026年2番目の規模
今回は新規株式公開(IPO)ではないものの、計画されている約296億5000万ドル(約4.77兆円。約45兆4500億ウォン)の資金調達は、スペースXが記録した857億ドル(約13.8兆円)に次いて今年2番目の規模となる。計画金額をすべて調達できれば、歴代の公開市場における資金調達の中でも屈指の規模となる。2019年のIPOで294億ドル(約4.73兆円)を調達し、6月初頭のスペースXの上場まで史上最大とされていたサウジアラムコの記録に迫る水準だ。
SKハイニックスの時価総額は177兆円超
23日時点におけるSKハイニックスの時価総額は1兆1000億ドル(約177.1兆円)で、韓国ではサムスン(約225.4兆円)に次ぐ第2位に位置する。メモリー半導体の世界シェアでも、マイクロン(約189.98兆円)のすぐ後ろに迫る第3位の規模だ。サムスンとSKハイニックスの2社だけで、韓国の代表的な株価指数であるKOSPIの40%以上を占めている。
高帯域幅メモリー(HBM)の世界シェアは約57%
SKハイニックスは世界的なAIインフラ投資の波に乗り、サムスンやマイクロンとともに成長を加速させてきた。株価は年初来で281%も急騰しており、過去12カ月間では800%を超える上昇を記録している。ブルームバーグのデータによると、2025年第4四半期時点における同社の高帯域幅メモリー(HBM)の世界シェアは約57%だった。半導体大手でADRを発行する企業は他にもあり、時価総額で世界第6位の規模を誇るTSMCも1997年からADRを発行している。



