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リーダーシップ

2026.06.24 11:52

出張100回で学んだこと:リーダーが見落としがちな落とし穴

stock.adobe.com

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出張について最も多くを学んだのは、土曜日の3時間を費やして300ドルの運賃節約を最適化した旅だった。直行便ではなく、チューリッヒ経由のルートを見つけ、300ドル安くできた。自分は賢いと思った。予約を確定し、眠りについた。

2週間後、チューリッヒでの乗り継ぎが90分ずれたせいで、顧客との夕食会に間に合わなかった。1カ月後、その顧客は競合と契約した。夕食会を逃したことが損失の原因だったと証明はできない。ただ、それ以降、私は二度と同じ取引をしなかったことは証明できる。

トラベルテクノロジーの構築に13年を費やし、私自身の出張もおよそ400回にのぼる。自分が間違えてきたことのリストは相当長い。そのほとんどを学んだのが最初の100回だった。当時学んだことは、今、出会うすべての創業者に伝えていることでもある。

最適化すべき変数を間違えないこと

長いあいだ、私は「格安キャリアに乗っても、結局やり切る創業者」であることを誇りにしていた。40ドル節約するために空港ラウンジを使わない。午前10時の便ではなく午前6時の便にして、80ドル節約する。

その計算は間違っていた。私は経費精算書を最適化していたのであって、1年を最適化していたわけではない。睡眠3時間で顧客との打ち合わせに臨むコストは、領収書には表れない。それは取引のサイクルに現れる。取引のサイクルははるかに長く、読み解くのもはるかに難しい。

今、創業者にこう伝えている。最も安い旅とは、期待成果が最も高い旅である。運賃は要素の1つにすぎない。睡眠、準備時間、会話が盛り上がっているなら滞在を延ばす意欲──こうした要因のほうが、たいていは重要だ。

出張を個人の意思決定として扱わないこと

最初の100回は、あらゆる手配を自分で行った。座席クラスをめぐって自問自答し、乗り継ぎ時間に執着した。出張を、仕事に付随する趣味のように扱っていた。

200回目あたりで、これは「法科大学院に一度行ったから」という理由で契約書を自分で書くのと同じだと気づいた。できなくはないが、時間の使い方として賢明ではない。

出張はオペレーション機能である。スケールする企業では、創業者が自分の座席選びをいちいち疑ってはいない。仕組みがある。

教訓はこうだ。出張する人が2人になった時点で、すぐにトラベルの仕組みを作ること。後回しにしてはいけない。後から直すのは、気づかないうちに企業が積み上げてしまう「プロセス税」の中でも、てこの効きやすい部類だと私は感じている。

出張後に何が起きたかを追跡すること

私は各出張のコストを正確に把握していた。しかし、どの出張が売上を生んだのかはまったく分かっていなかった。

それは基本的な測定の失敗である。私は会社の他の部分をそんな運営の仕方はしなかったはずだ。どの予算項目であれ、成果のタグづけなしに支出を認めることはしなかっただろう。だが出張だけは、「戦略」ではなく「物流」の問題に感じられたため、見逃されていた。

この話を最初に伝えた創業者は私を見てこう言った。「待って、出張を案件に紐づけていないの?」それが正しい反応である。

混乱(ディスラプション)に備えること

Zurichのレポートによれば、2025年に出張者の80%が出張中に何らかの混乱を経験したという。トラベルプログラムを運用している人にとって、その数字は驚きではない。だが若い頃の私は、起きるたびに毎回驚いていた。

私は緩衝(バッファ)を一切設けていなかった。再予約の手順もなかった。手元にあったのは法人カードと、搭乗口で電波の弱いスマートフォン、そして「前回うまくいったのだから今回も大丈夫だ」という揺るぎない思い込みだけだった。

いま私が最も尊敬する創業者たちは、混乱を例外ではなく前提として扱う。乗り継ぎがずれたときの計画がある。会議の時間が動いたときの計画がある。別の国のレンタカー駐車場でスマートフォンの電池が切れたときの計画もある。そしてその計画は、「パニックになる」から始まらない。

頻繁な出張と生産的な出張を混同しないこと

初期の私は、出張回数の多さを勲章のように誇っていた。詰め込んだスケジュール。ステータス。その月に何都市を回ったかをカンファレンスで語る自分のストーリー。

だが出張の大半は不要だった。中には事業に明確な害を与えたものもある。疲れた状態で戻り、チームと対面で過ごす時間を失い、思考のサイクルが減った状態で採用やプロダクトについてより悪い判断を下していた。

動いているように見えることを業界が報いると、この教訓を腹落ちさせるのは難しい。しかし私が助言してきたほぼすべての創業者において、出張回数を30%減らすと有効性が増す。削減後に残る出張は、重要な出張だ。削られるのは、惰性で回っていた出張である。

創業者が知っておくべきことは何か?

私は毎回、創業者に3つのことを伝えている。

1. スケールする前に仕組みを確立する。 トラベルプログラムは、年20回の出張の段階で作るほうが、500回になってから作るよりはるかに容易だ。シンプルなものを選び、今すぐ始めるべきである。

2. 予約ではなく成果を測定する。 出張を案件、採用、提携に紐づけてタグづけする。2四半期が経てば、繰り返すべき出張と、見栄のためだった出張が分かる。

3. 出張を、チームがそれとして扱うのと同じように扱う。 あなたは自分の出張の意思決定を見ている。チームもそれを見ている。柔軟性、健康、週末の境界線について、あなたが示す基準──それが、書き留めたかどうかに関わらず、いまや会社の基準になっている。

結論は何か?

2024年のBlacklaneレポートによれば、出張者の86%が、計画不備のために1回の出張につき少なくとも1時間の生産性を失っている。Cレベルの経営幹部では45%が「生産的な仕事時間を4〜8時間失っている」という。私の経験では、ほとんどの創業者は自分がそのどちらにも当てはまるとは考えていない。しかし、多くの創業者が当てはまる。

最初の100回の出張で、創業者は「出張は脇の問題ではない」ことを学ぶ。それは仕組みである。私が気づくより数百回早くそれを理解した企業こそ、いま私が競い合う相手であり──あるいは学ぶ相手である。

forbes.com 原文

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