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AI

2026.06.25 12:00

新世代AIが支えるW杯 通報350%超急増も、リアルタイムな状況把握で観客の安全確保

Getty Images

同社のプラットフォーム「HARMONY AI」は、7億2300万台以上の接続デバイスとセンサーやカメラを有する世界最大の安全ネットワークを通じて集まったデータを統合し、単一のリアルタイムな状況認識図を構築する。大規模事案のパターンを即座に検知し、ドローンや救急ヘリを含む高度なリソースを提案・派遣できるほか、通話を数秒で翻訳し、会話が不可能な場合はテキストメッセージで救助を呼べる仕組みもある。

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RapidSOSの創業者で最高経営責任者(CEO)のマイケル・マーティンは、設計哲学を簡潔な言葉で説明している。「混乱の中で信頼性を確保すること。これが当社の構築するあらゆるサービスの核心となる設計要件だ。公共の安全を確保するにあたって“タイム”を要求することなどできない。自然災害の際には911への通報件数が最大1万2500%も急増することが確認されている。W杯では、開催16都市全体で持続的に通報件数が急増するとみられるが、多くの自治体ではこのような同時多発的な負荷は初めての経験になるだろう」

新機能と継続性

照明が不十分な中、密集した人混みを大勢が足早に移動するW杯の現場は、高い緊張感にさらされ、単一のセンサーや信号には頼れない環境だ。RapidSOSは約6000の公共安全ソフトウェアシステムに統合されており、新たな機能が既存のワークフローにシームレスに組み込まれるため、大会途中で不慣れなツールを導入する必要がない。

マーティンCEOは「単一のセンサーに依存せず、モバイル端末、ライブ映像、衝突テレメトリー、建物の警報などからのデータを統合している。ある信号が途絶えても、他の信号を通じて状況を把握できる」と説明する。

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ありがちな重大シナリオとして、7万人収容のスタジアムの観客席で息苦しさを訴えている人がいる、という場合が考えられる。911に通報が入り、スタジアム内のどこかで緊急事態が発生していることを通信指令室が把握しても、正確な位置情報とシームレスな引き継ぎがなければ、救急隊は最寄りのゲートを見つけて的確なアクセスポイントを通過し、救命のタイムリミットまでに正確な座席にたどり着けないかもしれない。

「911の指令室と会場の警備運営との連携は自動的に行われるものではない」とマーティンは指摘する。「幸い、官民の対応チーム間では数カ月前から事前計画と調整が進められており、長年の協力経験もある」

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翻訳・編集=荻原藤緒

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