1. 自己管理はリーダーシップを高める
漫画やアニメが好きな人なら、「パワーミミクリー」という言葉に馴染みがあるだろう。パワーミミクリーとは他者の能力やスキル、特性を再現したり吸収したりする能力のことだ。
会社勤めではこの能力がそのまま発揮されるわけではないが、模倣が少なからず存在する。組織レベルでは、チームは無意識のうちにリーダーが確立した習慣や行動パターン、基準を模倣する。だからこそリーダーの自己管理が非常に重要なのだ。
優れたリーダーシップはセルフリーダーシップから始まる。リーダーがどれだけ自分を律しているかが部下全員のトーンを決める。結局のところ、周囲の人々について無意識のうちに仮定を立てることは少なくとも生存のために人間の心理に深く根付いている。
ビジネスの世界において、睡眠やトレーニング、栄養、ストレスを継続的に管理している人は運動を超えて大きなメッセージを発信している。それは目先の誘惑を我慢できること、状況に関係なくスタンダードを維持できること、そして誰も見ていないときでも約束を守れることを示唆している。
こうした印象は瞬時に形成され、明らかに健康的な体つきをしたリーダーの姿は目標志向で高いパフォーマンスを発揮する組織文化の確立に役立つ。自己管理が徹底している人ほどいつの間にかより大きな裁量権や信頼、権限が与えられる。
2. 持続力はリーダーシップに安心感をもたらす
投資家や従業員、顧客、取締役たちは決して「このCEOは約160キロのバーベルを持ち上げられ、マラソンも走るから信頼できる」などとは言わない。
そうした人たちは「この人は規律正しく、粘り強く、有能で、状況をしっかり把握できているように見える」と認識することが多い。組織が求めているのは単に成果を上げられるベテランのリーダーだけではない。成果を出し続けられるリーダーだ。
これは、頻繁な出張や破壊的変化の脅威、高い認知的負荷、そしてグローバル競争がある中で特に重要だ。健康な身体状態は取締役、株主、そしてチームメンバーが切望する安心感と確実性をもたらす。
極めて健康な身体状態は、組織が最もリーダーを必要とするときに崩れることなくプレッシャーに耐えられるスタミナを持っていることを示す。関係者やチームメンバーが実際に感じ取っているのは見た目の美しさではなく、この人物が最悪の局面でも動揺することはないだろうという確かな証拠だ。


