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テクノロジー

2026.06.30 13:00

フィジカルAIの隆盛──次なる技術革命を担う11社

Photo by VCG/VCG via Getty Images

フィギュアAI(Figure AI)

フィギュアは、労働向けに設計された汎用ヒューマノイドロボットを開発している。同社はOpenAIと提携しており、つまり同社のロボットは現場で働きながら、次世代の基盤モデルが備える身体的な知能を磨く手助けもしているわけだ。同社のF.02ロボットは、BMWの工場で3万台の自動車の組み立てに加わったと報じられており、最新のF.03モデルは家事をこなすために設計されている。

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エヌビディア

エヌビディアの最高経営責任者(CEO)ジェンスン・フアンは、ロボットにとっての「ChatGPTの瞬間」がすぐそこまで来ていると述べている。自律的に動く身体性AIを支えるソフトウェアの土台を築くことが、同社の戦略の柱だ。具体的には、同社のAIチップの性能を生かし、フィジカルAIを産業規模で訓練・制御するための高度なシミュレーションやプラットフォームを生み出すということだ。

テスラ

テスラのエンボディドAI製品として最もよく知られているのは、自動運転車とロボタクシーだ。そこで積み上げてきたデータと量産のノウハウは、いま同社のヒューマノイドロボット「オプティマス(Optimus)」の開発に注ぎ込まれている。マスクの壮大な構想は、すべての家庭にヘルパーロボットを置き、大量のロボット作業員によって人々を日々の単調な労働から解放することにある。長期的には年間100万台のヒューマノイドを生産し、手頃なファミリーカーと同じくらいの価格で売り出すことを目指している。

ユニツリー・ロボティクス(Unitree Robotics)

この中国メーカーは、ロボットを実際の現場に投入するという点で、競合他社を大きく引き離している。同社は2025年にヒューマノイドロボットを5000台超出荷して世界最多の販売実績を上げたほか、四足歩行のロボット犬も3万台出荷した。大量生産でコストを下げる戦略が優位性を生んできたが、興味深いのは、教育・研究向けに比べて、商業・産業の現場に投入される台数が着実に増えている点だ。

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ウェイモ(Waymo)

アルファベット(グーグル)の自動運転車部門から独立したウェイモは、中国以外でロボタクシー(無人の旅客車)を運営する最大手としての地位を確立している。その車両網は米国の10都市を超える地域に広がり、毎週50万件もの移動をこなしていると報じられている。この規模からも分かるように、ウェイモはエンボディドAI企業が商業サービスを日常生活の中で大規模に提供する、最も分かりやすい例の1つだ。

AGIへの道

フィジカルAIは、しばしば汎用人工知能(AGI)と結びつけて語られる。その基本的な発想は、機械が多くの仕事をこなせるよう知識を本当の意味で応用するには、まず物理的な世界を理解する必要があるかもしれないというものだ。

人間は世界と関わりながら学ぶ。物に触れ、空間を動き回り、原因と結果を確かめ、そこで得た学びを新しい場面で生かす。機械がいつか幅広い柔軟さをもって考え、行動できるようになるなら、それと同じような過程が必要になるかもしれない。

エンボディドAIがこれほど重要な分野になったのには、こうした事情がある。チャットボットは言葉を扱えるが、ロボットは重力、摩擦、動き、距離、そして危険までも理解しなければならない。知能と行動を結びつける必要があるのだ。

技術的な課題はまだ数多く残っている。だが、より大きな問いは、これからますます社会や経済に関わるものになっていくのかもしれない。自宅や職場、街なかに自律機械がいることを、私たちはどこまで受け入れられるのか。それらは仕事をどう変えるのか。機械が過ちを犯したとき、誰が責任を負うのか。安全をどう確保するのか。

フィジカルAIはまだ始まったばかりだが、向かう先ははっきりしている。知能は、私たちを取り巻く世界の中へと入り込みつつある。

その未来を今日つくっている企業は、これからの10年で最も重要な企業の一角を占めることになるかもしれない。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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