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政治

2026.06.24 15:15

【『ハゲタカ』真山仁のクラファン1300万円突破記念対談】「日本が財政破綻したら」アメリカはどう反応するか

小説家・真山仁氏、国際政治学者・同志社大学大学院教授三牧聖子氏(撮影=曽川拓哉)

そういう意味で、日本がデフォルトした後を想定することは、財政だけの話ではありません。日米関係を見るうえでも、日中関係を見るうえでも意味がある。アメリカが変質し、中国との向き合い方が問われるいま、もし日本が破綻の危機に陥ったら、最悪のタイミングでもあります。

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そんな今だからこそ、小説で問いたいんです。物語なら、財政破綻の先にある人々の生活や選択が描ける。起きてほしくない未来を想像することで、いま何を考えるべきなのかを読者と共有したいと思っています。

戦時中は「鬼畜米英」などと言っていた国が、しかも、原爆を落とされた国が、戦後、アメリカとの同盟関係の下で生きると割り切ったのもある種の強さなのですが、国家破綻という事態に対しては、日本は自分たちで未来の設計を決める必要があるんです。つまり、全員が当事者です。

だから私はクラファンを通じてより多くの人へのアプローチにチャレンジしたいんです。今回の『デフォルトピア』では「絶望」から立ち上がる人々を物語の中でしっかり描きたい。

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「我々はこうするべきだ」「これを捨てる」「これを選ぶ」という現実的な提案にもつながるかと思います。そして「こうすればもっと(財政破綻に)備えられる、だったらこんな準備をしよう」という活動が、国ではないところで起きていけばいいなと思います。

真山仁(まやま・じん)◎同志社大学法学部政治学科卒。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、企業買収の壮絶な裏側を描いた『ハゲタカ』でデビュー。同シリーズはドラマ化、映画化され大きな話題を呼んだ。『マグマ』『ベイジン』『売国』『黙示』『そして、星の輝く夜がくる』『ロッキード』『墜落』『タングル』など著書多数。近著に『当確師 正義の御旗』『アラート』『ここにいるよ』『チップス/ハゲタカ6』『ウイルス』がある。クラウドファンディングの試み「日本の“破綻”を読者と共に描く 真山仁『デフォルトピア』共同制作プロジェクト」は支援金1300万円を突破している。

三牧聖子(みまき・せいこ)◎国際政治学者、同志社大学大学院教授。東京大学教養学部卒業、同大学院総合文化研究科博士課程修了。米ハーバード大学日米関係プログラム・アカデミックアソシエイト、高崎経済大学准教授などを経て現職。専門はアメリカ政治外交史、平和研究。著書に『戦争違法化運動の時代』(名古屋大学出版会)、『Z世代のアメリカ』(NHK新書)、共著に『私たちが声をあげるとき──アメリカを変えた10の問い』(集英社新書)、共訳書に『リベラリズム 失われた歴史と現在』(青土社)がある。新刊に共編著『「アメリカの戦争」と世界危機──イラン侵攻は何をもたらすのか』(岩波新書)。

文=加藤智朗 編集=石井節子 撮影=曽川拓哉

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