イーロン・マスクの純資産が3500億ドル(約56.35兆円。1ドル=161円換算)急落した。スペースX株の売りが米国時間6月22日に3日連続で拡大したためだ。同社株はこの下落で、記録ずくめの上場後に積み上げた値上がり分をすべて失った。
スペースX株が16.4%下落し、マスクの純資産が1日で約24兆円減少
スペースX株は6月22日に16.4%急落し、155ドルを下回った。これにより株価は、上場初日の終値である160ドルをも下回った。
スペースX株は6月16日に225.64ドルの高値を付けて以降、31%超下落した。これによりマスクの推定純資産は、過去最高の1兆4500億ドル(約233.45兆円)から6月22日には1兆1000億ドル弱(約177.1兆円)まで減少した。
Forbesの推計によれば、6月22日の下落だけでマスクの純資産は1520億ドル超(約24.47兆円)が失われた。
マスクはスペースX株の約38%を保有している。その内訳は48億株に加え、1株8.40ドルの行使価格が設定された3億5000万件のストックオプションだ。
ESG評価で最低ランクのCCC格付けを受け、株価下落が加速
今回のさらなる下落は、世界最大級の株式市場指数プロバイダーであるMSCIが、スペースXにCCC格付けを付与したとの報道を受けたものだ。CCCは7段階のサステナビリティ評価で最低ランクである。MSCIは、環境・社会・ガバナンス(ESG)面で「重大な」リスクにさらされていることとその管理を理由に、スペースXが「業界の中で後れを取っている」と指摘したという。
スペースXは6月22日、社債の発行を開始すると明らかにした。既存株主の持ち分を希薄化させずに、短期借入金を借り換えるための資金を調達する狙いだ。



