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経営・戦略

2026.06.23 12:30

スペースXがESG格付けで「最低評価」──何が問題視されているのか

Cheng Xin/Getty Images

スペースXをめぐる論争

スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は2022年5月、テスラを自社のESG関連指数から除外した。カリフォルニア州フリーモントのテスラ工場における人種差別や劣悪な労働環境の告発を受けたもので、理由として「低炭素産業への取り組み不足」や「企業の行動規範」が挙げられている。S&Pによると、米道路交通安全局(NHTSA)の調査に対するテスラの対応も、ESGスコアを下げる要因になったという。

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マスクはこの格付けを非難し、ESGは「社会的正義のいんちき戦士たちによって兵器化された」「詐欺」であると主張し、ESGを「悪魔の化身」と呼んだ。

スペースXは近年、職場の安全性、労働争議、従業員に対する差別や報復の疑惑などをめぐり、厳しい視線にさらされてきた。全米労働関係委員会(NLRB)は、スペースXに関するある提訴を退けた。この訴えは、マスクのソーシャルメディア上での発言からスペースXは距離を置くべきだと主張した8人の従業員を違法に解雇したというものだった。問題視された投稿には、マスクに対するセクシャルハラスメント疑惑を彼が軽くみているような発言も含まれていた。

また、2023年8月には市民権のステータスを理由に亡命希望者や難民の採用や選考を拒否したとして司法省から提訴されている。この訴訟は2025年2月に取り下げられた。

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2026年初頭にスペースXによって買収されたマスクのAI企業であるxAIは、同社が提供するAIチャットボットのGrokが、未成年者の画像を含む同意のない性的画像の生成を可能にしたとする訴訟や調査に直面している。同社はミシシッピ州のガス燃焼タービンをめぐる環境関連訴訟にも直面しているが、司法省はこの訴訟の取り下げを要請している

フォーブスの推定によると、マスクは22日の時点で1兆2000億ドル(約193.2兆円。1ドル=161円換算)の資産を有しており、世界ランキングの1位を独走中だ。テスラとスペースXの両社でCEOを務める彼は、投資家から記録的な買い需要を集めた新規株式公開(IPO)によって史上初の「トリリオネア(1兆ドル[161兆円]以上の資産をもつ大富豪)」となり、一時その資産額は1兆4000億ドル(約225.4兆円)以上に達していた。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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