画像・映像のライセンス大手ゲッティイメージズ(Getty Images)の株価は、米国時間6月22日早朝の時間外取引(プレマーケット)で一時150%以上急騰した。同社がOpenAIと提携して自社のデジタル画像ライブラリーをChatGPTに統合すると発表したためだ。この3年前には、ゲッティは著作権侵害をめぐって別のAI企業を提訴したこともある。
21日に発表された短い声明によると、ゲッティはOpenAIと「ディスプレイ・アグリーメント(表示契約)」を結ぶことで合意した。これにより、ゲッティのライセンス画像が「ChatGPT内における検索・発見」の場面で表示されるようになる。
発表によると、この提携によりChatGPTは視覚的な回答を生成する際にゲッティの画像を使用できるようになる。しかし、これらの画像を何らかの方法で改変することも許されるかどうかは分かっていない。
また、今回の発表では金銭的な条件についての言及はなく、これらの画像を生成AIモデルのトレーニングに使用することが許可されるかどうかも明らかにされていない。
さらに、報道向けの写真とその他の画像の双方を含め、ゲッティに提供されたすべての作品が今回の契約対象となるのか、あるいは写真家側が提供を拒否する(オプトアウトする)選択肢も用意されているのかも不明である。
22日の取引でゲッティの株価は一時200%以上も跳ね上がったが、その後上げ幅をやや縮小し、米国記事執筆現在では123%高となる1株あたり1.35ドルに落ち着いた。
2023年1月、ゲッティは人気AI画像生成ツールのStable Diffusionを開発するStability AIを著作権侵害で提訴したと発表した。Stable Diffusionが生成した画像の一部にゲッティのウォーターマーク(透かし)の再現が表示されると、複数のユーザーから報告があったことがきっかけだ。これは、このAIモデルのトレーニングにゲッティの画像ライブラリーが使用されたことを示す決定的な証拠とされた。
ゲッティは当時、「Stability AIが著作権で保護された数百万枚の画像を違法に複製し、処理したと当社は考えている」と主張した。その一方で、ゲッティは当時、AIには「創造力を刺激するポテンシャル」があるとも言及しており、「AIシステムのトレーニングを目的として、主要な技術革新的な企業に対してライセンスを提供してきた」ことも明かしている。



