10年以上にわたり、エネルギーアクセスは主に開発課題として位置づけられてきた。すなわち、電力が十分に行き届いていない人々にどう電気を届け、安定した電力なしに暮らす人々の生活の質をどう向上させるか、という問いである。こうした枠組みは、この分野の初期段階では必要だった。しかし現在の状況においてはもはや十分ではなく、いま可能になっていることの規模を反映していないと私は考えている。
私の見立てでは、エネルギーアクセスは社会政策ではない。経済インフラである。そして、システム設計、資本配分、成功の測定においてそれを一貫して経済インフラとして扱わない限り、その影響と、新興国市場における経済成長を形づくる役割の双方を過小評価し続けることになる。
根本的な誤解は、エネルギーアクセスの到達点をどう定義するかにある。議論はしばしば、ある世帯が接続された瞬間、初めて明かりが点いた瞬間、あるいはシステムが設置された瞬間で終わってしまう。だが、その瞬間は成果ではない。単なる出発点にすぎない。届けられる結果が電気なのではなく、電気はより大きな経済プロセスへの投入要素なのである。
本当の問いは、世帯に電力があるかどうかではない。その電力が、数カ月、数年、そしてコミュニティ全体にわたって何を可能にするのか、である。
アフリカでは、信頼できる電力にアクセスできない人が約6億人いる。これは世界最大級のインフラギャップであるだけでなく、私が「現代における最大級の未開拓の経済機会」の1つと捉えるものでもある。新興国市場でこうしたギャップを埋めることは、生活水準を引き上げると同時に、大規模な生産性の解放につながる。
接続から生産性へ
アフリカ、そしてより広いグローバルサウス全域で、そのパターンは明確で、驚くほど一貫している。信頼できるエネルギーが利用可能になった瞬間、経済活動が立ち上がり始めることが多い。私は、夕方まで営業時間を延ばす小規模事業者、新たに生まれる事業、農業コミュニティが生産地近くで作物を加工できるようになる姿、そして日照や不安定な供給に左右されなくなる基礎的サービスを目にしてきた。
時間の経過とともに、こうした効果は測定可能で変革的な形で複利的に積み上がり得る。信頼できるエネルギーへのアクセスは、とりわけ灌漑、製粉、冷蔵といった生産用途のアプリケーションと組み合わさることで、世帯所得を何倍にも増やし得る。
製品を届けるのではなく、エネルギーシステムを設計する
このより広い視野で捉えると、エネルギーアクセスは国家の開発戦略における役割を根本的に変え始める。もはや単なる電化率や接続目標の話ではない。経済活動を可能にし、企業を支え、より強靭で自立的な地域経済を築くための基盤レイヤーとなる。
農村部や周縁都市部(peri-urban)では、信頼できるエネルギーへのアクセスが、企業がそもそも存在できるかどうかを左右し得る。地域内で財を生産・加工・保管できるか、サービスが日中以外の時間帯にも稼働できるか、そしてコミュニティが経済的価値を域外に流出させるのではなく自らのシステム内に留められるかを形づくる。
だからこそ私は、エネルギーアクセスは単なるインフラ配備ではなく、基盤的インフラの一形態として理解されるべきだと考える。道路、港湾、通信と同じカテゴリーに属し、地域経済の構造と生産性に直接影響を及ぼすものだ。
エネルギー企業にとっての意味
この視点の転換は、分野そのものの運営の在り方の転換を求める。私の見立てでは、エネルギーアクセスの第1フェーズは、主としてソーラーホームシステムを各世帯に届けるという「製品の提供」によって定義されていた。そのフェーズは、事業の成立可能性を示し、流通ネットワークを構築するうえで必要だった。次のフェーズでは、時間の経過とともに需要の全領域を支えられる統合型エネルギーシステムを設計することが、エネルギーのリーダーに求められる。
ソーラーホームシステムは、より広いエネルギーエコシステムへの入口である。需要が伸びるにつれ、この領域の企業は、ミニグリッド、コミュニティ単位のインフラ、生産用途ソリューションなどを通じてアクセスを拡大できる。結果として生まれ得るのは、孤立したソリューションの寄せ集めではなく、顧客とともに進化する多層的なシステムである。
この環境における競争優位は、実行力によって定義される。企業は、ラストマイルの流通ネットワークを構築・運用する備えを持ち、不規則な所得パターンに整合するファイナンスモデルを設計し、長期の時間軸で資産を維持管理し、複数国にまたがる複雑なオペレーション全体を可視化できるデジタルシステムを開発する必要がある。
組織がインパクトを測定する方法も進化しなければならない。接続数を数えることは依然として重要だが、成功の主要指標としてはもはや不十分である。より意味のある指標は成果だ。どれだけの事業が可能になったのか。どれだけの所得が生まれたのか。どれだけの雇用が創出されたのか。エネルギーアクセスは、どれほど効果的に持続的な経済活動へと転換されたのか。
機会は、接続数を数えることにとどまらず、経済を動かすインフラレイヤーを築くことにある。エネルギーは、それ単体で人生を変えるわけではない。それが可能にするものが変えるのだ。
備えるべき課題
リーダーはまた、オペレーション面でこれらの能力を築くことが極めて複雑であることを理解すべきだ。管理しているのは単一の巨大インフラ資産ではない。数千万規模に及ぶ顧客関係、デバイス、支払い、保守対応、現場オペレーション、サプライチェーンを、まったく異なる規制・経済の現実を持つ複数の国にまたがって同時に扱う可能性がある。
この複雑性は急速に増幅し、一朝一夕に再現できるものではない。500のシステムであれば、小さなチームと携帯電話でもまだ回る。5000になると、体系化されたカスタマーサポートとコールセンター機能が必要になる。5万では、適切な技術を整備していることが不可欠になる。50万になれば、まったく別次元の勝負だ。
オペレーショナル・ディシプリン(運用規律)には、強固なシステムの構築、データ基盤の統合、厳格な現場プロセスの確立、明確な説明責任の維持、そしてリアルタイムの意思決定の遂行が求められる。深いローカル理解を得ることも重要であり、それは強い現地チームに権限を与え、顧客と市場の現実に極めて近い距離で向き合うことから生まれる。新興国市場でスケールに成功する企業は通常、分散型エネルギーをハードウェア事業としてではなく、長期のインフラおよびオペレーション事業として理解している企業である。
要点
エネルギー分野の第1フェーズは、アクセスが可能であることを証明することだった。次のフェーズは、それを必然にするシステムを構築することだと私は考える。仮のインフラではなく、世界で最も成長の速い市場の経済的背骨としてである。これは野心のスケールが異なる。そして、異なる実行基準を要求する。



