企業に適した人材を確保するうえでインターンシップは重要だが、学生たちの反応を知ることも、効果的な機会の提供に欠かせない。就活支援サービス「Tsunagaru就活」を運営するマキシマイズが食品業界志望の27卒就活生3998人を対象に行った調査「推しインターンシップBEST138」では、学生たちが「参加してよかった」と感じたインターンシップに共通する5つの要素が浮かび上がった。
ちなみに、推しインターンシップのトップ10はこうなった。
1位 日本アクセス
2位 国分グループ本社
3位 JA全農(全国農業協同組合連合会)
4位 不二製油
5位 日清食品
6位 日本食研ホールディングス
7位 Umios(旧:マルハニチロ)
8位 ニップン
9位 三栄源エフ・エフ・アイ
10位 カゴメ
インターンシップの開催形式は、対面が55.5パーセント、オンラインが34.6パーセント、ハイブリッドが9.9パーセントだった。また参加時期は8月が最多となっている。実施期間は半日がもっとも多く、1日、2〜3日と続く。これらのデータから、参加しやすい短期集中型のインターンシップが支持されることがわかる。

マキシマイズは、学生たちの意見をもとに、インターンシップに参加してよかった点を総合し、共通する5つの要素として、「実務への没入体験」、「社員との深い対話」、「プロ目線のフィードバック」、「成長の接続感」、「自社の介在価値」を抽出した。学生たちからは、次のような声が聞かれた。
実務への没入感
・生産者から消費者までどうやって食卓に届くのか、商流の全体像をゲーム形式で体験できた。(3位:JA全農)
・生産技術のワークでは、1グラム単位の配合の違いで味が劇的に変わるシビアさを体験。ただ作るだけでなく、品質を均一に保つプロの責任感に触れ、自分が技術者として何を大切にしたいかが明確になった。(35位:アサヒ飲料)
社員との深い対話
・参加していた社員さんが約15名と非常に多く……気になることをすべて解消できた。社員さん同士の仲も良く、社風がダイレクトに伝わる時間だった。(20位:日清オイリオ)
・インターンシップ後に質問はもちろん、インターンシップ中も質問ができ、複数の社員の方々に商品開発に対する価値観やこだわりをお聞きすることができた。(28位:味の素冷凍食品)
プロ目線のフィードバック
・人事の方は褒め役、現場社員の方は厳しい指摘という「飴と鞭」のフィードバック。……社会人としての本気の指摘をいただけたことで、仕事のやりがいをリアルに感じた。(2位:国分グループ本社)
・ワークに対するフィードバックを、グループ単位だけでなく個人単位でいただけたのが本当にありがたかった。自分の立ち振る舞いや改善点が明確になり、自己成長に繋がった。(9位:三栄源エフ・エフ・アイ)
成長の接続感
・オンラインと対面のハイブリッドで、約2カ月に及ぶインターンシップ。時間をかけてインプットした知識をアウトプットし、さらにフィードバックを受けて改善する流れがあり、成長実感が凄まじかった。(42位:アサヒグループ食品)
・ワークの難易度が非常に高く、何度も壁にぶつかったが、その都度プロの視点から「社会人としての思考法」を叩き込まれた。学生気分の甘さを捨て、プロとしてアウトプットを出すことの厳しさと楽しさを知り、入社までに何を準備すべきかが具体的に見えた。(5位:日清食品)
自社の介在価値
・スーパーという業態における物流、卸売、商品開発のプロセスを総合的に体験。スーパーがどのように商品を調達し、届けているかの仕組みを深く理解できた。(42位:成城石井)
・食品卸という存在が、メーカーと小売の間に立つことでどれだけの情報と物流を最適化しているかをワークを通じて理解した。(1位:日本アクセス)



