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食&酒

2026.07.04 16:00

世界最高のスコッチ決定、IWSCで98点を獲得した究極の6本

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スピリットフィルド、スペイサイド、アベラワー シングルモルト・スコッチ・ウイスキー、カスクフィニッシュ&カスクストレングス、13年、アルコール度数58%、750ml

スピリットフィルド(Spiritfilled)は「Mythical Beasts」レーベルで展開するインディペンデントボトラーである。確立された蒸留所から単一の樽を調達し、標準的ではない樽材でフィニッシュを施したうえで、無濾過のままカスクストレングスでボトリングする。その手法を体現するのが、このアベラワー13年だ。約250L容量のペドロ・ヒメネス(PX)シェリー樽であるPXホグスヘッドでフィニッシュし、その後カスクストレングスでボトリングしている。

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アベラワーは、スタンダードレンジにおいてスペイサイドでも特にシェリー感の強い蒸留所のひとつである。ゆえに、蒸留所由来の自然な甘みにPXの影響が加わることで、驚くべき強度と凝縮感を持つウイスキーが生まれている。

香りは濃密で、ほとんど菓子のようでもある。ダークレーズン、チョコレートがけのドライチェリー、いちじくペースト、そして焼き菓子系スパイスの筋が感じられる。少量の加水で、ブラウンシュガー、トーストしたモルト、乾いたオレンジピールのニュアンスが立ち上がる。カスクストレングスの味わいは密度が高く、温かみがあり、ダークフルーツケーキ、エスプレッソ、リコリス、温かなクリスマススパイスが広がる。PXのフィニッシュ樽は、舌を覆うレーズンシロップの甘みを加えるが、度数の高さが骨格を引き締め、甘ったるさに傾かない。

余韻は長く、ダークで温かい。13年でありながら、はるかに熟成したウイスキーの存在感がある。賢明な樽選びとインディペンデントボトリングが成しうることを示す好例だ。

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イーストアジア・ウイスキー・カンパニー、アイラ、シングルモルト・スコッチ・ウイスキー、カスクストレングス、35年、アルコール度数49.3%、750ml

ブナハーブンは、最も文字通りの意味で、アイラで最も静かな蒸留所である。主にノンピートのスピリッツを造り、島のスモーク優勢という評判とは距離を置く。アクセスは単線道路のみという、人里離れた北岸に位置する。蒸留所の35年シングルカスク・エクスプレッションは稀少である。この時代のアイラのオリジナル在庫の多くはブレンド用に使われたため、この熟成年数でのシングルカスクリリースは、取り置かれ、そして文字どおり忘れ去られていた一握りの樽を意味する。

「Manta Ray Genesis」は、独立系の専門オペレーターであるイーストアジア・ウイスキー・カンパニー(East Asia Whisky Company)によるボトリングで、単一のシェリー樽から、ナチュラルなカスクストレングスでボトリングされている。リリースはわずか60本で、IWSCの2026年メダルリストの中でも最も限定的なウイスキーのひとつである。米国では入手できず、欧州でもめったに見かけない。在庫の大半はアジアにある。

同社のテイスティングノートによれば、香りはエレガントで層の重なりがあり、35年という時間の忍耐が各層に表れている。ドライフルーツ、ライムピール、デーツが最初に現れ、続いて、アイラらしさがはっきりと感じられる淡い海塩のブライン、そして非常に古いウイスキーでのみ立ち上がる美しいフローラルの複雑味が続く。味わいはリッチでビロードのようになめらかで、旨味を伴う。ワクシーな質感、ダークフルーツ、そして数十年を経て柔らかくなったオークタンニンがあり、それは「骨格」というより「重量感」に近いものとして感じられる。

余韻は並外れて長く、層をなすスモーク、干しいちじく、海塩が、ゆっくりとした波のように引いていく。静かな部屋と、せわしないことのない夜のために設計された、瞑想的なウイスキーである。

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